1980年代の音楽情報発信サイト「Re:minder-リマインダー」の人気連載の書籍化。
「黄金の6年間」として1978年から1983年を取り上げている。正直、この6年間が特別なのかよくわからないが、輝いていたのは事実だろう。
全般的にアニメ成分が少なめに思えるが、面白かったのはアニメ『NEMO/ニモ』。宮崎駿らが降板したという幻のアニメのである。
私は少し世代がずれているが、リアルにこの時代に青春を過ごした世代は、いまでは還暦近くになっている。悠々自適になっている人も多いだろう。そうした人にとってはノスタルジー満載のこの本は格別だろう。
ジャケットの写真などが一切ないのは不満だが、紹介されている当時の楽曲を聞きながら読んでいくと気分は80年代。
また本の中に「この6年間は東京がいちばん輝いていた」という表現がたびたび出てくるが、もっと東京ネタも読んでみたかった。