退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「コピーコントロールCD」の罠

最近、図書館から借り出してきたCDがCCCDだったのでがっかりした。

Macで再生できないじゃないか。図書館のデータベースにはCCCDであることが注意書きされていることも多いが、今回は注記がなくて借りてきてから気がついた。一応、CCCDだとジャケットに大きくシールが貼ってあったのは攻めても救い。

CCCDというのは、2000年代、主にパソコンでのリッピングやデジタルコピーを抑止する目的で導入されていた技術である。一時期、この「コピーコントロールCD (CCCD)」を採用したパッケージメディアが流通した時期があった。

リッピング防止を目的にレコード会社により導入された技術だったが、数々の問題点が指摘されて購入者からの不満が噴出して、ついに終焉に追い込まれている。時代の徒花である。

アーティストやレーベルによっては、CCCDでリリースされたアルバムを通常版で再リリースする事例も見られたが、CCCDのまま放置されていることも多い。

今回の上戸彩のアルバムも再リリースされていない。聞きたかった楽曲は、後にリリースされたベストアルバムに収録されていたので助かったが、図書館の所蔵CDにCCCDが紛れているのは困ったものだ。

いまやサブスクの時代であり、上戸彩『MESSAGE』もSpotifyで聞くことができる。CCCDのような亡霊のような技術でいまだに不便を強いられるとは思わなかった。