日曜日、竹内結子の訃報がApple Watchに届いた。すぐに信じられなかったが事実だった。
私は古い日本映画が好きなので、昭和の時代に活躍した映画監督や俳優たちが、令和になったいま鬼籍に入ったという知らせを受けるのは珍しくない。これは自然の理ともいうべきで受け入れるしかない。しかし、これからの活躍が期待されていた若い世代の映画関係者の訃報にはこころ穏やかにはいられない。
当時テレビドラマをほとんど見ていなかった私が、最初に竹内結子をいいなと思ったのは、竹内主演の映画『サイドカーに犬』(2007年、監督:根岸吉太郎)を見たときだった。破天荒で姉御肌のヒロインを演じた竹内がスクリーンで輝いていた。新時代の女優が出てきたな思ったものだ。
当時の私の心境がどうだったかは定かではないが、映画自体が妙に刺さったことだけはよく覚えている。今見るとどうだろうか……
さて、その後の彼女の活躍は周知のとおりだが、三谷幸喜作品の常連となったことは特筆しておきたい。なかでもWOWOWで放送されたテレビドラマ『大空港2013』は竹内が出ずっぱりの実験的ドラマで思い出に残っている。
少し前には堺雅人主演の大河ドラマ『真田丸』(作:三谷幸喜)で、茶々(淀殿)を演じていたのが印象に残っている。幸村との掛け合いが絶妙で、三谷らしい大河ドラマだった。
母親役や悪女役などいろいろな役を演じる竹内結子を見たかった。ご冥福をお祈りします。