退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

アニメ映画『SHORT PEACE』を見た

ABEMAの大友克洋特集でアニメ映画『SHORT PEACE』(2004年)を鑑賞。以下の4作品によるオムニバス形式で構成される。

  1. 森田修平監督「九十九」
  2. 大友克洋監督「火要鎮
  3. 安藤裕章監督「GAMBO」
  4. カトキハジメ監督「武器よさらば

SHORT PEACE 通常版 [Blu-ray]

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  • 発売日: 2014/01/16
  • メディア: Blu-ray

どの作品も日本をテーマにした短編アニメ。ひさしぶりに見たが、いちばん気に入っているのは、カトキハジメ監督の「武器よさらば」なのは変わらない。他の作品が過去を描いているが、この作品だけは近未来を描く。

舞台は近未来の新宿。廃墟の中で兵器の爆破処理のためパワードスーツで武装した5人組と無人兵器との遭遇戦を描くSF短編映画。原作は81年に発表された大友克洋の短編漫画。アニメ化されたのは2000年代であるが、作風が80年代を感じさせるテイストなのも懐かしい。メカデザインも戦闘シーンもなかなかカッコいい。

唯一生き残る主人公マールを演じるのが、「めぞん一刻」で五代裕作を演じた二又一成なのもちょっと面白い。ちょっと頼りない青年を演じるとさすがに上手い。


映画『SHORT PEACE』予告編映像

コメントを読みながら見ていたが、オムニバスを理解していていない視聴者を多く見受けられた。いまの転生・異世界・ハーレム物で育ったキッズにはハードルが高かったようだ。こうした作品がネットで配信して、アニメファンをケイモウするのもアニメ業界をいい方向に導くために有効かもしれない。