退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

大相撲大阪場所が前代未聞の「無観客興行」だった

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、日曜日に初日を迎えた大相撲大阪場所(三月場所)は「無観客で開催」となった。

http://www.sumo.or.jp/IrohaKyokaiInformation/detail?id=342

戦時中の昭和20年夏場所(1945年)も一般公開せずに開催しているが、このときは傷病軍人が招待されていた。今回のように無観客開催となったのは史上初とのこと。まさに前代未聞である。

いつものようにAbemaTVで観戦したが、無観客にもかかわらず客席は設営されていて、実に異様な光景だ。観客の歓声や野次が飛ばないので明らかに盛り上がりに欠ける。

f:id:goldensnail:20200309040805j:plain

この異様な状況を見て感じたのは、力士と観客とのインタラクションが予想以上に重要だということ。これは演劇やコンサートと同じではないか。テレビなどでお茶の間から観戦できるとはいえ、会場に観客のない興行に意味があるのだろうか。無観客にするぐらいなら興行を中止したほうがよかったのではないか。

そうは言っても、ネットで観戦すればそれなりに楽しめるし、おカネの面でも簡単に興行中止にできない事情があるのだろう。

さて観客のいない会場は音が響くことがとくに印象的だった。呼び出しや行司の声、そして力士たちがまわりを叩く音もよく響く。音響的に面白く感じた。

この場所は大相撲関係者に感染者が出れば興行を中止するという。千秋楽まで無事に開催できるの注目したい。