DVDで映画『小説家を見つけたら』(2000年、監督:ガス・ヴァン・サント)を鑑賞。ショーン・コネリー主演。
ニューヨークのブロンクスに住む16歳の黒人少年ジャマール(ロブ・ブラウン)は、偶然近くに住む老人(ショーン・コネリー)と知り合う。この老人はフォレスターという40年前にピューリッツァー賞を受賞した後、文壇から姿を消した幻の大作家だった。ジャマールに文学の才能を見出したフォレスターは彼を導いていくが、それは同時に自ら閉ざされた人生とも向き合うことでもあった……。
同じガス・ヴァン・サント監督の『グッド・ウィル・ハンティング』と同じく、天才少年とその才能を導くメンターという映画だが、本作のほうがさわやかでストレートだとう印象を受ける。ショーン・コネリーの渋さが光る。
最後まで見ると、このふたりの関係は師弟関係というよりも友人関係に思える。世代や人種を超えた友人関係は素晴らしいと素直に思わせてくれる映画。どこかで見たことのあるような場面もあるが、それだけ普遍的なテーマということだろう。細かいところでは、ジャマールのバスケットのプレーが本格的なのもよい。
気になったのはジャマールが知識量で教授(F・マーリー・エイブラハム)をやり込める場面。素人ながら、文学というものはそういうモノではないだろうと思ったが、映画の演出では仕方なかったのかもしれない。
Finding Forrester (6/8) Movie CLIP - Are You Challenging Me? (2000) HD