退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

AbemaTVの大相撲中継がよかった(千秋楽)

大相撲初場所が終了した。AbemaTVが生中継を開始したこともあり、今年の初場所はひさしぶりに大相撲を真剣に見た。これほど大相撲を長時間見たのは子どものとき以来だ。

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AbemaTV 相撲ライブ

幕内の取り組みは、午後4時から6時ぐらいに行われるので、さすがにリアルタイムで見るのはむずかしい。夜にAbemaTVのアーカイブを見るのだが、立会いだけのダイジェストだけでなく呼び出しから見れるのがよい。NHKの中継ではよく映さない懸賞旗がはっきり見えるのも新鮮だし、解説の親方衆のくだけたトークも楽しい。

また千秋楽では配信時間を長くとって、表彰式の様子がまるまる配信されたのもよかった。賜杯だけでなく、優勝した栃ノ心がいろいろな国や企業から表彰され賞品を受け取っている様子が配信された。NHKでは企業名を出せないのでAbemaTVならではであろう。

さらに表彰式終了後、出世披露を受けた力士が三本締めをする「出世力士手打式」や、行司を胴上げする「神送りの儀式」といったふだん見れないしきたりが見れたのも、とても勉強になった。

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出世力士手打式

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神送りの儀式

連日のように大相撲のスキャンダルが報じられているが、両国国技館は満員御礼である。それだけの魅力があるのかわかる気がした。

AbemaTVは初めての中継なので慣れていないのだろうが、立派な素材があるのだから上手く料理して視聴者に届けてほしい。魅力を広い世代にアピールするために、いろいろ冒険してほしいものである。

中継を見ているうちに両国国技館で見たいと思ったが、幕内の取り組みが午後6時に終わるのはNHKの都合によるものだろうか。早すぎる。仕事が終わってから出かけても間に合うように時間を後ろにずらせないものだろうか。ここにもNHKの弊害がはびこっているというと言い過ぎだろうか。