テレビアニメ『ヨルムンガンド』をAbemaTVで鑑賞。第2期『ヨルムンガンド PERFECT ORDER』と合わせて全24話。2012年に放送されたガンアクション・アニメ。監督は元永慶太郎。何度見ても飽きないアニメのひとつ。原作は高橋慶太郎のコミックだが未読。
世界的な海運王を父に持つ武器商人・ココ・ヘクマティアル(声:伊藤静)は、戦争で両親を失い武器を憎む元・少年兵ヨナ(声:田村睦心)を自らの私兵部隊に引き入れる。この部隊の個性豊かなメンバーたちとともに、世界各地を旅をしてビジネスを展開していく。ヨナ曰く、「僕は、武器商人と旅をした」。
最大の見どころは迫力の満点の戦闘シーン。ミリオタからすればいろいろ不満もあるだろうが、娯楽作品としては満点。これほど兵士の技量によって戦闘で圧倒できるものなのか素人には分からないが私兵部隊の超然的な強さが魅力。
さらにメンバーの過去を含めて人物描写がしっかりしているのがよい。それぞれに見せ場回が用意され物語に深みを与えている。
タイトルの「ヨルムンガンド」は、もともとは北欧神話に登場する毒じゃの怪物らしいが、このアニメでは、アニメの終盤に登場する、ココが画策する人工衛星と量子コンピュータを用いた「強制的な世界平和」を実現するための計画を指す。実現可能性を云々しても無粋なだけだが、後味のよいエンディングでうまい終わらせ方だと思った。
ココ役の伊藤静が適役なのもよかったし、音楽が作品によくマッチしていたことも特筆できる。ガンアクション・アニメの秀作。