退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

安倍首相の記者会見の進行がおかしい

安倍晋三首相が通常国会の閉会を受けて19日夕に記者会見を開き、「不信招き反省」する姿勢をみせた。また国民の関心事である加計学園問題については、「対応が二転三転し、国民の政府に対する不信を招いたことは率直に反省しなければならない。信なくば立たずだ」などと表明した。


(全録)安倍首相、会期末総括会見

首相官邸による記者会見全文書き起こしが下記にあがっている。
www.kantei.go.jp
正直、記者会見の内容はツッコミどころ満載だが、ここでは記者会見の進行について疑問を呈したい。まず冒頭発言でプロンプターを見ながら延々と演説するのが気に入らない。個人演説会じゃないのだから、記者とのやり取りに時間をもっとさいてほしい。

長々とした「演説」のあと記者からの質問を受けたが、あらかじめ台本があるような応答でまったく自分の言葉で話していない。終始手元のメモに目をやりながら慎重に読み上げていくスタイルだ。

また、特定に話題について他の記者から追加質問を受けないで、するりと次に話題に移っていく進行方法にも疑問が残る。すべて台本どおりという進行だった。まあ無限に記者との質疑を続けるのは現実的でないにしても、何回かは質疑の応酬は見せてほしい

先週、菅官房長官の定例会見で記者から加計学園問題についてかなりツッコまれていたので、今回もそうした場面を期待したいが期待はずれだった。首相記者会見が形骸化していると言われても仕方ない。

少なくとも「その都度真摯に説明責任を果たしていく」と言うのならば、この場でその姿勢を示してほしかった。

「安倍一強」の謎 (朝日新書)