近くのシネコンで、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: リミックス』(2017年、監督・脚本:ジェームズ・ガン)をHuluを解約する前のMARVEL祭り前作を予習してから見てきました。上映終了ぎりぎりでした。
本作は、2014年の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編でシリーズ第2作ですが、「リミックス」というおかしな邦題が付いていますが、原作は "Guardians of the Galaxy Vol. 2"というシンプルなタイトルです。なぜ「リミックス」なのか不思議ですね。
前作で宇宙に名を馳せた「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、ピーター・クイル、ガモーラ、ドラックス、ロケット、ベビー・グルートの5人が、バッテリーを守る任務に就いているところから始まります。紆余曲折を経て、クイル(クリス・プラット)は自分の父であるエゴ(カート・ラッセル)と出会い、自分の出生の秘密を知ることになります。さらに父・銀河をかけて父・エゴと対決することになります。
奇想天外なストーリーで「マンガかよ」(まあコミックなのですが……)と思いますが、登場人物のキャラが際立っているのは見事です。個人的には、お気に入りの矢を口笛で操る技をもつヨンドゥ・ウドンタ(マイケル・ルーカー)の見せ場がうれしかったですが、次作以降見れなくなったのは残念。
また今回登場するベビー・グルートはかわいいだけじゃなくて、ちゃんとストーリー上も小さい体を活かした役割が与えられているのがよかったです。次作ではもう少し大きくなっているのでしょうか。
さて本作では米国では大ヒットしたそうですが、日本の興行成績はイマイチのようです。いくつか理由はあるでしょうが、大きくは言葉の壁でしょう。
まずコメディよろしく言葉遊びの多いセリフ回しが日本では分かりにくいこと。さらに、スペースオペラに1970年代と1980年代のポップミュージックを使うという斬新な着想は素晴らしいが、その歌詞にメッセージを込める選曲になっているために、これまた日本人に響きにくくなっていること。英語がわからないとカスという風潮が映画の世界にまでやってきた感じはあります。
Guardians of the Galaxy Vol. 2 Teaser Trailer
本作は、結構ハイコンテクストなコンテンツでしょう。アメリカ人がより楽しめるつくりになっているのは間違いないでしょうが、他の英語圏の人にどのくらいリーチするのか気になるところです。