退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】美達大和、山村サヤカ&ヒロキ 『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』(プレジデント社、2013年)

知的すぎる無期懲役囚が、ある姉弟(女子高生と男子中学生)と文通を始め、メンターとして的確にアドバイスしていくという実話に基づくユニークな本です。主に三者の間の交換書簡により構成されています。

女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法

女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法

無期懲役囚の美達大和(みたっちゃん)は、殺人を犯して収監され、仮釈放を放棄し一生刑務所にいることを選択したとのこと。文通が始まったのは、みたっちゃんの著書を読んだ姉弟の母親が、出版社経由で手紙を送ったことがきっかけです。

刑務所での自由時間を使って、本を執筆したり、二人に手紙を書いたり、さらに筋トレ(!)をしているそうです。ネットはおろか十分な資料も手元にないはずなのに、データに基づく論理的な文章を書けることに驚きます。

アドバイスの内容は、タイトルにある単なる「勉強法」にとどまらず、ケンカのやり方や筋トレの方法から暗記の方法まで多岐にわたります。社会人にとっても自己啓発書として十分に役に立つと思われます。とくに続けることが大事というアドバイスは耳がイタいものの納得できました。

文通相手の女子高生は成績が上がってきて、産科医を目標に医学部受験を志します。しかし、さすがに世の中はそれほど甘くなく受験に失敗しますが、来年度の合格を目指して再出発するところで紙面が尽きます。その後、どうなったのか気になるところです。

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