2008年にテレビ朝日系で放送されたテレビドラマ『小児救命』(全9回)をHuluで鑑賞。小児科医不足という社会問題を題材にした医療ドラマ。主演は小西真奈美。小児科が舞台なので子役が多数出演しているのも特徴である。
大病院に勤務する小児科医・青山宇宙(小西真奈美)は、高い理想を持ち24時間診療の「青空こどもクリニック」を開業する。このクリニックで起こる様々な出来事を通して、小児科が直面している問題を描くヒューマンドラマ。
このクリニックには開業から予想を上回る数の患者が押し寄せる。用意していたスタッフでは手に負えないほどの激務を繰り返すなか次第に疲労を度を深めていく。
しかし「大繁盛」しているにもかかわらず現行の医療報酬では採算が取れず、ついにクリニックは経営破綻に陥り閉院に追い込まれる。夢も希望もない顛末である。結局、宇宙は勤務医に戻り、再び小児救命に取り組む日常が続く。
このドラマにどれほどのリアリティがあるか分からないが、養父から病院を引き継いで開院できるという好条件にもかかわらず、経営難とはキビシいすぎる現実だ。
その他にも小児科医の過酷な現実が描かれていて、これでは小児科医が不足しても仕方ないなと思わされる。とくにバカ親は手に負えない。
放送時の視聴率は低迷したそうだ。医療ドラマは甘い点数になりがちだが、一気に見るとなかなか楽しめた。いろいろ考えさせられることの多い骨太のドラマだった。
さて主演の小西は、相変わらず面白い顔というと怒られそうだが、特徴のある愛らしい顔をしている。しかも小顔。正直、どうしても医者に見えないのは難点だが、もし小児科にいたら子どもたちに慕われそうな雰囲気はあった。
同じく小西真奈美がショートカットで研修医を演じたテレビドラマ『きらきら研修医』(2007年)も見てみたい。
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