囲碁ファンに衝撃は走りました。グーグルの人工知能の囲碁ソフト「AlphaGo」が、囲碁のプロ棋士に初めて勝ったとうニュースです。
10年ほど前の囲碁ソフトの実力は低段者のアマチュアでも簡単に勝てる程度でしたが、モンテカルロ法によるブレークスルーによりプロ棋士対し3子局または4子局でいい勝負をするまでになりました。しかしプロ棋士に互先で打つにはまだまだ実力不足で、技術的にも停滞しているように思えました。
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しかし今回、ディープラーニング技術がブレークスルーになり一気にプロ棋士に圧倒するまでになりました。棋譜か下記にあります。これを見てコメントするほどの棋力はありませんが、なんともスゴい時代になったものです。
これまでの囲碁ソフトは個人レベルのプログラマーが開発していたのに対し、囲碁ソフト「AlphaGo」は天下のGoogleが組織的に開発しているのが大きな違いです。昔、習った「有限な探索空間での思考はコンピューターにかなわない」というのは真理でしょうが、これほど早く複雑だとされた囲碁で人工知能が人間を圧倒する日が来るとは思いませんでした。
これほど人工知能の進化が速いと、人間の仕事が次々に奪われていく事態に直面するのではと、若干心配になりますが、この流れは止められないでしょう。
もっとも世界のトップ棋士ならまだまだ戦えるではと思っている人も多いでしょう。この声に応えるべく、なんと3月にはソウルで世界最強とされる李世ドル(イ・セドル)九段との対局で実力が試されるとのこと。こちらも楽しみです。