小さなコンサートに行ってきました。クラシックを学んだ若手演奏家がクラシックからポップスまで幅広い楽曲を披露するカジュアルな演奏会でした。
そこに出現しました「ブラヴォーおじさん」。コンサートの一曲目はリスト「ラ・カンパネッラ」でした。パガニーニの主題をもとにリストが作曲した難曲です。
このホールのピアノはこんな響きなのかと聞いていましたが、途中でいやな予感がしました。案の定、曲が終わると「ブラヴォー」と野太い声がホールに響きました。これが「ブラヴォーおじさん」です。
なんで日本人のあなたが、東京郊外の場末のホールで、しかも「ラ・カンパネッラ」のような小曲の後で「ブラヴォー」と叫ぶのかと小一時間問い詰めたい。今回は自重してほしかった。ただ叫びたいだけじゃないのか。まあ都心の大きなホールで、オペラの終幕で叫ぶのならわからなくもない。やっぱり私はイヤでけどね。
ちなみに「ラ・カンパネッラ」は、鐘という意味でピアノの高音が鐘にように聞こえる有名な楽曲です。一度は耳にしたことがあるではないでしょうか。機会があれば、ぜひ生演奏で聞いてみてください。市井の音楽教師に頼んでもちょっと無理かもしれません。