退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『セーラー服と機関銃 完璧版』(1981) / 薬師丸ひろ子の出世作だけど風祭ゆきがイイね

シネマヴェーラ渋谷の《相米慎二を育てた男 プロデューサー伊地智啓の仕事》という企画で、映画『セーラー服と機関銃 完璧版』』(1981年、監督:相米慎二)を見てきた。原作は赤川次郎の同名小説。上映されたのは82年公開のロング・ヴァージョンだった。

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目当ては併映の『雪の断章 -情熱-』(主演:斉藤由貴)だったので、本作は何度も見た映画ということもあり、あまり期待しないで見始める。以下、今回気づいたことを2つだけ述べる。

ひとつめは、太っちょ(三國連太郎)の娘を演じた風祭ゆきが思いのほかよかった。主演の薬師丸ひろ子は確かに魅力的なのだが、撮影当時、本当に高校生だったいう薬師丸はおっさんにとっては子どもすぎる。

その点、風祭ゆきは大人の魅力があった。大人と言っても撮影当時は30前だと思うが、にっかつロマンポルノの人気女優としてのキャリアが色気を感じさせるのだろう。スレンダーだったので当時の私の好みとは違っていたが、今見ると知的な雰囲気もあってなかなかいい。女性に対する好みも変わってきたのだろう。
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ふたつめは、光石研が高校生トリオのひとりだったこと。特徴のある柳沢慎吾はすぐに分かるが、光石研が出演していたのを見つけてのは収穫だった。高校生トリオと薬師丸の掛け合いが楽しい。

また、この映画は角川映画として知られているが、プロデューサーが伊地智啓だっとことから、実質はキティ・フィルムの映画なのだろう。そうした点から「プロデューサー伊地智啓の仕事」という企画にぴったりと言えるだろう。

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