退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

陸自配備賛成が過半数 与那国島で住民投票

日本最西端の沖縄県与那国町与那国島)で、22日に実施された陸自配備をめぐる住民投票が行われました。開票結果は賛成632票、反対445票、無効17票で、賛成が過半数を占めました。ちなみに投票率は85.74%でした。

このニュースを聞いたとき、面白いと思ったのは、住民投票有権者が「永住外国人も含む中学生以上」ということでした。現在、国会では選挙の投票権を与える年齢を18歳以上に引き下げる議論がされていますが、これの先を行く条件で住民投票が行われたことに驚きました。地域の問題を問うのに住民投票の範囲を広くとるのは良いことだと思います。

最近「住民投票」が気になっていますいることもあり、この種のニュースに反応してしまいます。自治体の多くの人が関心を持つ問題の方向性を決めるのに、住民投票は有効です。結果が出たあとは反対の人も受け入れざるを得ない雰囲気になるのでしょう。行政が無理やり推進するよりは住民間の摩擦が少なくて済むのでしょう。

たしかに与那国島のような閉じたコミュニティでは住民投票は有効でしょうが、都市部ではそうはいきません。今月実施された所沢市の「エアコン住民投票」では投票率は31.45%に過ぎませんでした。都市部では社会が複雑になっているので、地域問題に住民の多くが関心にもつことが少なくなっているように思えます。基礎自治体の規模が大きすぎるのかもしれません。

http://www.flickr.com/photos/54485869@N06/5067917792
photo by kimayan

今後予定されている住民投票のなかで大きいのは、5月に実施予定の大阪市のあり方を問う「大阪都構想」です。これは大都市では珍しく住民全体に影響のある住民投票なので、住民投票マニアとしては注目大です。

ちなみに今回の与那国島は場所を以下の通り。Google Mapsで確認ください。一度は行ってみたいものです。

【関連記事】