昭和ラブコメ・コミックの金字塔、高橋留美子『めぞん一刻』を読みました

年末から少しずつ読み返していたコミック『めぞん一刻』(全15巻)を読み終わりました。高橋留美子により1980年から1987年にわたり『ビッグコミックスピリッツ』に連載しれていたラブコメ・コミック。80年代コミックの金字塔と言っても差し障りなく、いま読んでもまったく色あせていません。

今回、テレビ東京で昨年放送されたテレビドラマ『アオイホノオ』のなかに「めぞん一刻」が登場したのを見て、読み返してみようと思いました。手にしたのはオリジナルの単行本で、各巻の表紙を響子さんのイラストが飾っています。

古い木造アパート「一刻館」に住む浪人生・五代裕作と、そのアパートの管理人としてやって来た若き未亡人・音無響子との恋愛を中心に進行するラブコメディ。常識はずれなアパートの住人たちに翻弄されながら、二人の恋愛が成就するまでが描かれます。

最終巻の表紙はネタバレ全開の響子さんの花嫁姿。表紙のとおりの大団円。この漫画は連載期間は7年におよび、主人公の五代が浪人生から大学生に、そして社会人になるまでが描かれます。

さて、昔、仲間うちで五代が入学した大学はどこだったのかいう話題で盛り上がったことがあります。三流私大という設定でしたが、作中には、就活で総合商社は高嶺の花という描写や、五代が出身大学を問われて「言えないほどの大学ではないが……」みたいにボヤくシーンもあります。

ということで、日東駒専あたりではいうことで落ち着いた記憶があります。当時はいわゆる「Fランク」の大学はなかったし、大学が全入ということもありませんでした。いろいろと時代も変わりました。

めぞん一刻 (1) (ビッグコミックス)

めぞん一刻 (15) (ビッグコミックス)