2015年6月から帝国劇場で上演されるミュージカル『エリザベート』(以下、東宝エリザ)の主要キャストが次のとおり発表されました。
『エリザベート』は、1996年に宝塚歌劇団・雪組で初演された演目で、そのときに本邦初のエリザベートを演じたのが花總まりです。その後、1998年に宙組で再演されたときも同役を演じているので、今回で3度目(ガラ・コンサートを含めると4度目)のシシィ役です。
ついに花總まりが東宝エリザでタイトルロールを演じるときが来るとは感無量。彼女の当たり役であるシシィを帝劇で演じる姿は、ファンならずとも一度は見てみたいと思わせる何かがあります。ミュージカルとしての仕上がりはひとまず措いておいても納得のキャスティングでしょう。
一方、もう一人のシシィ(Wキャスト)が蘭乃はな(元・花組娘役トップ)だったのには驚きました。先月、宝塚歌劇団を退団したばかりで、いきなり帝劇ミュージカルのタイトルロールですか。恐れ入りました。
しかも退団公演の『エリザベート』でエリザベート役を演じていたというからビックリです。まさか退団公演が東宝エリザのための練習台だったとということはないでしょうが、恐ろしい娘……。まあ、下級生の花乃まりあではシシィ役は荷が重いだろうという劇団の事情もあったでしょうが。
また男性陣のキャスティングで面白いと思ったのは、トート役の井上芳雄。さわやかなプリンスの印象が強いので意外でした。黄泉の帝王のダークな面をどのように演じるのか注目です。
前回の公演から世代交代が進んだキャストでした。今回の主要キャスト以外にも、ゾフィーや子ルドルフなどに誰がキャスティングされるか気になります。続報を待ちたいと思います。
【関連リンク】