退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【訃報】菅原文太さん死去

元俳優の菅原文太さんの訃報が報じられました。81歳でした。先日の高倉健さんに続き、相次ぐ訃報に映画ファンは意気消沈です。昭和もいよいよ遠くなりました。

菅原文太さんは、東映映画「仁義なき戦い」「トラック野郎」シリーズで知られています。とくに「仁義なき戦い」シリーズ全5作は、現在Huluで配信されているのですぐに見れるのですが、どうもいま見たい気分ではありません。

そこで追悼の意味を込めて俺的にいま見たい菅原文太出演作を3つ紹介します。

  1. 太陽を盗んだ男 (1970年)
  2. ダイナマイトどんどん (1978年)
  3. 女奴隷船 (1960年)

太陽を盗んだ男 (1970年、監督:長谷川和彦)

中学校の理科教師(沢田研二)が、東海村原発から強奪したプルトニウムで原爆を手作りして政府を脅迫するという荒唐無稽なストーリー。菅原文太は彼を追う刑事役でターミネーターばりの活躍をみせる。

今秋スクリーンで見た余韻が残っていることもあるが、いま見たい映画1位。映画としても秀逸。未見の人はぜひ見てほしい一本。

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ダイナマイトどんどん (1978年、監督:岡本喜八)

GHQ占領下の小倉が舞台。加熱するヤクザ抗争を解決するために、なぜかヤクザ対抗野球大会で決着をつけることになる。しかしヤクザたちが野球のルールを守るはずもなく、ケンカ野球が繰り広げられるというヤクザ喜劇。

キャッチャーミットをかぶる菅原文太が印象に残る。テレビ東京の「午後ロー」で追悼放送してくれたら神だが地上波放送は無理だろう。ニコ生でみんなで見ると楽しい映画だろう。

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女奴隷船 (1960年、監督:小野田嘉幹)

菅原文太がブレークする前の作品。新東宝エロチック路線の一作。菅原文太が特命を帯びた日本軍将校、丹波哲郎が海賊の首領という、いまみると豪華な配役。三原葉子ツンデレ女王を演じてグラマラスな肢体を披露しているのも見どころ。

菅原さんんは、この作品に限らず新東宝時代の自分には納得していなかったかもしれないが、吉田輝雄らとともに活躍していた新東宝時代の作品ははずせない。もう少し評価されてもいいと思うが、いまの若い世代に訴求するかは不明。

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まとめ

以上、いま見てみたい映画を挙げて見ました。名画座の追悼企画では、主演・助演を含めて新東宝時代の作品に光をあてた企画を希望します。

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