退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

地方選の投票率が低すぎワロリン 〜32パーセントに満たず〜

この週末、地元で区長選があった。投票率は31.68パーセントと過去最低。区長の急逝に伴う短期決戦だったとは言え低すぎてワロエナイ。私は駅前投票できる事前投票で一票投じたが焼け石に水だったか。

結果は、自民・公民の推薦を受けた元・都官僚の候補が当選。低投票率に加えて組織票が奏功してブッチギリだった模様。まるで国政での小選挙区での選挙のようだ。これまで区職員あがりの区長が続いていたので少しはマシかもしれないが、あまり面白味はない。

そもそも争点を区民で共有するのがムズカシイという現実もある。例えば、いずれの候補も「待機児童ぜロ」「介護充実」といった福祉政策を公約に挙げていた。しかし、これに異を唱える候補はいないだろうから、ほとんど争点にならない。

他方、明確な争点になったのは既に問題化している大型道路開発計画。開発に前向きな候補がいる一方で、「住民合意がない道路建設は見直す」と標榜していた候補もいた。これはたしかに争点ではある。だが道路開発が問題になっている一部の地域にすぎない。人口70万人を超える自治体では、ごく一部の人たちの関心事に過ぎず、住民共通の争点とはなり得ない。基本自治体である規模が大きすぎるのではないか。

さてなぜこれほど投票率が低いのだろうか。よく言われるのは、「誰がやってもいっしょだよね」という声だ。おそらく区長の裁量でできることはわずかなのだろうが、そのわずかが大事だと考えたい。まあ、都心へ通勤できればどこでに住んでもいいのだから地元意識が希薄ということもあるのだろうか。

余談だが、今回、区長選と同時に区議会議員の補選(被改選数は3)も行われた。こちらは様々な会派からの候補が当選し、国政選挙の中選挙区制を思わせる。さきほど区長選は小選挙区のようだと書いたが、選挙制度の特徴が端的に表れた結果だったことは興味深い。
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photo by gullevek