退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

石川ひとみの「THE REBORN SONGS~すずらん~」を聞いてみた/セルフカバー+α いいね!

石川ひとみさんのアルバム「THE REBORN SONGS~すずらん~」を聞いてみました。徳間ジャパンの「THE REBORN SONGS」シリーズの1枚です。このシリーズは、“日本の音楽シーンを彩ったヒット曲を、同時代を駆け抜けてきたアーティストにより新録音で再生する”という企画らしいです。

THE REBORN SONGS~すずらん~

THE REBORN SONGS~すずらん~

このアルバムには、石川さんの代表曲のセルフカバーと同時代のヒット曲のカバーが収められています。曲目リストは次のとおりです。括弧内は発売年、そしてカバー曲の場合はオリジナルのアーティストです。

01.まちぶせ (1981)
02.なごり雪 (1975, イルカ) *オリジナルはかぐや姫のアルバム収録曲
03.もしもピアノが弾けたなら (1981, 西田敏行)
04.三枚の写真 (1981)
05.くるみ割り人形 (1978)
06.プリンプリン物語 (1979)
07.元気を出して (1984, 薬師丸ひろ子) *後に竹内まりやがセルフカバー
08.夕暮れ時は淋しそう (1974, NSP)
09.『いちご白書』をもう一度 (1975, バンバン)
10.贈る言葉 (1979, 海援隊)

定評のある歌唱力はさすがです。クリアで伸びのある声質は衰えを感じさせません。とくに「プリンプリン物語」は元気が出るのでリピートしてしまいます。

持ち歌のカバーはともかく、他のアーティストの楽曲のカバーについては選曲の理由や思い出などがあるとよかったです。安っぽいリーフレットで残念。ジャケットの写真もがっかりです。もっとなんとかならなかったのかしらん。こういうアルバムは少しぐらい安いからといって売上が左右するものではないでしょうに。購買層はみんないい歳だし、少しぐらいお金持ってますよ。まことに惜しい。

石川ひとみのオリジナル曲には、セルフカバーしてほしい曲がまだまあります。今回のようなシンセまるだしのアレンジではなく、予算をたっぷりとってアコースティック・サウンドでセルフカバーのアルバムをつくって欲しいです。待ってます。

今回のアルバムのタイトルは「すずらん」となってますが、同シリーズで岩崎良美さんが「シクラメン」とうタイトルでアルバムをリリースしています。なぜ、すずらんシクラメンなのか謎だ……。

余談ですが、アイドル時代の石川ひとみさんは倉田まり子さんはよく似てると言われていました。私はそんなに似ているかなと思ってましたが、どちらも好きだったので女性の魅力として通底するものがあるのかもしれません。自分でもわかっていません。