1914年と言えば第一次世界大戦が始まった年ですね(試験に出ますよ)。今年はそれから100年になります。日本は本格的には戦争に関与しませんでしたが、主戦場となった欧州に人たちにとっては重大なイベントでしょう。
ドイツのSpiegel誌で新年号から始まったシリーズのテーマは第一次世界大戦でした。新年号の表紙を大きく「1914」という文字が飾っています。これなら年号を覚えるやすいですね。
Der nahe ferne Krieg: Die Erfahrungen des Ersten Weltkriegs, der Urkatastrophe des 20. Jahrhunderts, prägen bis heute die internationale Politik. Schweißt die Erinnerung an Millionen Tote die Völker zusammen, oder befördert sie alte Feindbilder?
雑誌をすらすら読めるほどドイツ語ができませんが、写真や地図を見てキャプションを読んでいるだけでも面白いです。Spiegel誌のサイトにも当時のヨーロッパの地図がありました(こちら)。まだベルリンがドイツ帝国のほぼ真ん中にあることがわかります。その後、2度の世界大戦に負けて領土を失ったため、いまでは首都ベルリンはすっかりドイツのなかで東に寄ってしまいました。
さて第一次世界大戦から100周年と言えば思い出すのは、ダボス会議に出席した安倍首相の発言です。現在の日中関係について、第一次世界大戦前のイギリスとドイツの関係に似ていると発言したと報じられました。
結果、海外メディアの大炎上を招き、政府はその火消しに追われることになり、その挙句に外注した通訳の不手際だと非難する始末。発言の真意は不明ですが、欧州の人が「日本ごときに言われたくないよね」と思うのは仕方のないことでしょう。まあ、ほんの少しは似ているかもしれないけど、当事者にとってセンシティブな話題だと気づかないのかな。さすが安倍ちゃんです。
ドイツの雑誌をめくりながらこんなことを考えました。