新文芸坐で映画「グランド・イリュージョン」(2013年、監督:ルイ・レテリエ)を鑑賞。今回は目当てだった「クロニクル」との2本立てだったので、とくに期待しないで観る。
マジックと窃盗の組み合わせが面白い。マジックといってもトランプなどのテーブルマジックではなく、引田天功(古い?)ばりの大掛かりなイリュージョンである。しかしラスベガスで生で見るのと違い、特殊効果を使い放題の映画の画面でマジックを見てもありがたみは薄い。
変な邦題だと思ったら、原題は Now You See Me だった。この原題どおり映画自体が大きな謎解きになっている凝った脚本である。冒頭に張られた壮大な伏線がラストで回収されるので、本作は冒頭から集中してみてほしい。いずれテレビでも放映されるだろうが、そのときも途中から見ないで録画して最初から観ることをオススメします。
初見のときに楽しめるかどうかがすべての映画かもしれません。結末を知った後に、もう一度観たいかというと……。映画を鑑賞した人も友人にネタバレしないようにくれぐれも注意しましょう。