退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

かいじゅうたちのいるところ

目黒シネマで「かいじゅうたちのいるところ」(2009年、スパイク・ジョーンズ)を鑑賞する。封切り時、原作の絵本をひさしぶりに読んで予習してのに、都合がつかず行けなかったので作品なので期待して出かける。

かいじゅうたちのいるところ Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

かいじゅうたちのいるところ Blu-ray&DVDセット(初回限定生産)

叫びながら走りまわる少年マックスは、すごく輝いていて原作のイメージどおり。島に漂着するまでの前半部はおもわず引き込まれる。

島に着いたあとは、原作とはちがい“かいじゅう”が妙に人間的で、コミュニティがどろどろしていて複雑だったり、ストレスのせいか感情を爆発させたりする。とにかく、かいじゅうが「ややこしい」ヤツなのが少し苦手だった。

それでも、かいじゅうの表情や毛並みがリアルなのが一見の価値がある。しかし、ディテールを追求するのはいいけど、腕がちぎれたり暴力が爆発したりするのは、子ども向けとしてはどうなのかと思った。

映画見て感じたのは、やっぱり原作の絵本はすごいということ。あと、エンドロールの字幕翻訳者の表記がひらがなだったのは「おっ」と思った。心憎い演出。