退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

遠藤和子『Google 英文ライティング』

Google 英文ライティング: 英語がどんどん書けるようになる本

Google 英文ライティング: 英語がどんどん書けるようになる本

どちらかと言えば初心者向き。Googleコーパスとして英文ライティングに使うという発想にはあまり新鮮味はない。私の本棚にも安藤進『翻訳に役立つGoogle活用テクニック』(2003)という本があった。

それでも、例文や解説は平易でわかりやすく好感を持った。願わくば、「ハルミさん」「ケンジさん」などの登場人物のイラストが本文中にもあると、もっと親しみが持てたかも。

あとGoogleを離れて「オフラインでも明快な英語を書く」という“Part 4”が役に立つ。下のような具体的なテクニックを紹介している。

明快な英語のクライテリア
(1) 主語と動詞が明確である。
(2) 最小の語数で最大の情報を伝えている。


これを確かめるセルフチェックのテクニック
(1) 文の最初の5語に下線を引く。
(2) 文の主語と動詞にマルをつける。
(3) 語数を数える。

本書では、こうしたオフラインの部分は少ないのだが、ぜひこのあたりを膨らませて、英文ライティングのコツをわかりやすく解説してくれる続編を期待したい。