先週、目黒シネマで「色即ぜねれいしょん」(2008年、田口トモロヲ)を鑑賞した。みうらじゅん原作の青春映画。
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時代はゆるい1974年。京都の仏教系男子校に通う高校一年生が、友人と3人で“フリーセックス”のメッカとされる隠岐島のユースホステルに旅に出る青春モノ。
キャスティングがなかなかいい。オーディションで選ばれたという主人公はには在感があり適役で、その両親がリリー・フランキーと堀ちえみ。なかでも堀ちえみは意外によくて驚く。もっと映画に出ればいいのに。
この映画は青春モノとしてのツボは押さえていて、また往時の雰囲気(まあリアルタイムでは知らないけれど)もよく捉えていて、原作者を離れてもなかなか楽しめる作品になっている。とくに文化祭でのパフォーマンスは盛り上がる。
大きな感動はないのだが、切なさは苦さはよく伝わってくる。そもそも青春とはそういうものかもしれない、と妙に納得した次第。最近あざとく感動を狙ってくる日本映画が多いなかで、かえって新鮮に感じられた。
余談だが、関西で勤務していたころ、毎年隠岐島のユースホステルに行ってた同僚がいたがフリーセックスを求めると、関西では隠岐島に行くのか…。東京だと大島とかになるのかな。