退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『アバター』(2009)

興行成績の記録を塗り替えたと報じられていた「アバター」(2009年、ジェームズ・キャメロン)をようやく観てきた。よかったです。

当初、近くのシネコンで見ようしと思ったが、そこでは2D版のみの上映。3Dの設備がないのか…。この映画はやはり3D版を見たいので、映画館を探していると、3D方式には4種類あることがわかった。そこで、“『アバター』3D全方式完全制覇レビュー”などのツワモノたちの情報を参考にして、RealD方式を採用しているワーナーマイカル系列に行くことにした。上映時間が長いので負担にならないように3Dメガネが軽いことが決め手になった。

各種情報によれば、IMAX3D方式が断トツに優れているらしいが、料金もお高い…。しかもまだ都内に上映館がひとつもない。今後の楽しみにしたい。

「3Dって本当にいいの?」と訝しく思って映画に臨んだが、予想以上のすばらしい映像体験。お金を払って映画館でみる価値のある作品。3D映画の嚆矢として記憶されるのだろう。ただ今回、字幕版を鑑賞したが、画面の下部に出る字幕は気にならないが、画面の左右に表示される字幕は焦点が合わず読みにくかった。しかもそれがパンドラの現地語なのでヒアリングもできないし英語字幕もなし。米国では現地語も画面下に字幕が表示されるのだろうか。それでも3D字幕版をおすすめします。

さて、ストーリーはどうかと言えば、予定調和的で、古典的SFにありがちなネタで新鮮さはない。わかりやすいストーリーは万人向けで、余計なことを考えずに映像に没頭できるという意味ではよく練られている。

まあ自宅でDVDで観ると、きっと物足りないと思うので、是非映画館まで足を運んでほしい。ああ、IMAX3Dでも観てみたい。