退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!』

細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!

先日、同じ著書の『「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った?』を読んだ。そのなかで、伝えたいことは全身全霊をかけて既にこの本で書いた、遺書にしてもよい、などと大仰に書いてあったので、今回手にとってみた。

「数学的思考力」を分かりやすく解説したうえで、これを「地方自治」という時事問題に適用してみせている。とくに「思考の歩幅」「バイアス」についての説明はすばらしい。わかりやすく物事を説明するにはどうすればよいかを考える場合にも、よい手本になる。

ただ本当にこうしたアプローチで未知の問題に対処できるか疑問がないわけではない。きちんと説明できた問題だけを取り上げているのではないか。もう少し様々な分野でのケーススタディーを読んでみたい。