- 作者: 半沢隆実
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/02
- メディア: 新書
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映画などのなかで一般市民がやたらに銃で武装しているのを見て、米国の銃社会について関心をもち、以前より積読してあった本書をようやく読んでみた。
タイトルがややおかしい気もするが、米国の銃社会の状況がよくわかった。本書では、銃とともに生きる米国人にとって、銃に執着には二つ理由があるとしている。ひとつは、建国に由来する理念であり、これはDNAの如く「武装する権利」を謳う憲法にも顕れている。もうひとつは、より現実的な問題で銃による護身目的である。国情があまり違うので、われわれには想像しにくい。
この本を読むと銃社会に根ざす問題は根深いものがあり、そう簡単には変わらないように感じた。まあ、いくら銃による犠牲者が出ても米国の国内問題と言えば、そのとおりなのだが、米国を訪れるときに巻き込まれるのは勘弁してほしい。できることは、十分に注意するだけだ。銃規制に関して言えば、あまり尊敬できる国でないことだけは確かなようだ。