新文芸坐の「京マチ子特集」で、「偽れる盛装」(1951年、吉村公三郎)を鑑賞する。
- 出版社/メーカー: 角川ヘラルド映画
- 発売日: 2007/03/23
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京都祇園の御茶屋が舞台。京マチ子は次々に男に貢がせるやり手の芸者。とうとう客のひとりと刃物沙汰になる。舞台衣装のまま京の街を逃げ回るシーンは圧巻。
また一見気の強さを装う京マチ子だが、妹分の芸者の病死に密かに涙したり、妹の結婚がうまくいかないことに取り乱したりするあたりの演出は心憎い。ただ比べるのはしのびないが溝口健二の「祇園の姉妹」には及ばない。
それにしても、妹カップルが標準語なのは何故なのか。生い立ちに理由があるかと思って注意して見ていたが、さっぱり分からなかった。新しい時代を表現するための演出だったのだろうか。