次の予定まで時間があいたので、《青い胴着の女》のポスターを見かけてから気に留めていた、京橋のブリヂストン美術館で開催中の「マティスの時代」という展覧会に行っていた。
20世紀初頭に活躍したアンリ・マティスは、フォーヴィスム(野獣派)運動の中心人物として、前衛芸術の先駆者として知られているが、好きな作家のひとりだ。
この展覧会は、主にブリヂストン美術館の所蔵品から、マティスとその周辺の作家たちの作品を紹介するもので、小規模だがゆったりと鑑賞できて、なかなかいい展覧会だった。
入場料は、割引券を使って700円だった。ワンコインだとうれしいのだが、立地がいいこともあり、お値打ちといっていいだろう。入場時に展覧会の洒落た小冊子をもらえるのはポイントアップ。他の展覧会でも高価な目録だけでなく、展覧会概要と主要作品を紹介する小冊子を配ればいいと思う。
昔は多くの百貨店に美術館があったが、いまではすっかり淘汰されてしまった。民間で運営する美術館として、末永く活動を続けてほしいものだ。