世田谷文学館に「松本清張展」を見にいってきた。今年は清張100年とのこと。これまでの同館の展示のレベルからすると、やや期待はずれであるとの印象を受ける。
映画好きとしては、映像化された作品をもっと取り上げてほしかった。清張が深く関わった映画が多いので、かなり期待したいたのだが、それほど充実しておらずやや残念。
また生い立ちを紹介するコーナーでのパネルの文字が小さいのはつらい。照明がパネルに反射してさらに読みづらかった。
そのなかで興味を惹いたのは「思索と創作の城」と呼ばれていた、高井戸にあったという迷路のような構造の住居兼仕事場である。書斎、書庫、応接室が映像で紹介されていたが、多作だった清張の創作の場がここにあったのかと思うと感慨深い。この「城」は北九州市立松本清張記念館に移されているとのこと。機会があれば訪れてみたい。