ハラス&バチュラーによる「動物農場」を早稲田松竹で鑑賞。ジョージ・オーウェルの同名小説を原作とする長編アニメーション。
- 出版社/メーカー: スタジオジブリ
- 発売日: 2009/06/10
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ソヴィエト共産党の内部腐敗や全体主義批判を暴きだした寓話で、登場する豚たちを政治家になぞらえることもできるという。冷戦構造の時代におけるプロパガンダのための作品とも言えるが、権力が腐敗する様子を鋭く描いている。ただ悪役の豚・ナポレオン(スターリンがモデルとされる)が、あまりに簡単にわかりやすい悪者に変貌するのは安易すぎるような気がしたが――。
「すべての動物は平等である。しかしある動物はもっと平等である」(ALL ANIMALS ARE EQUAL BUT SOME ANIMALS ARE MORE EQUAL THAN OTHERS.)というスローガンは、いまの日本にもあてはめることができるかもしれない。
半世紀前以上も前の作品であるが、古典として一度は見ておくべき作品。