雑誌『一個人』(2009年5月号)の特集が「落語超入門」だった。今年、ライブで高座を聞いて以来、落語がちょっとしたマイ・ブームである。
昨今、世間でも落語ブームらしく多くの入門書が出版されているようだ。そうした書籍を手にする前に、予備知識を確認するために読んでみたが、よくまとまっているように思えた。とはいっても、右も左もわからないので、実際どうかわからないけど…。
特集のなかで面白かったのは、「前座」の舞台裏で奮闘ぶりを紹介する記事だった。浅草演芸ホールの舞台裏に潜入して密着取材している。「高座返し」「めくりをめくる」といった仕事は、客席から見て知っていたが、「楽屋の準備」「出演者の確認」「出ばやしをたたく」といった寄席の進行を取り仕切っているのが「前座」だったのは初めて知った。これらも前座修行のひとつとのこと。
この雑誌には、「三遊亭圓生『盃の殿様』、桂文楽『厩家事』」が収録されたCDのとじこみ付録が付属していたのだが、今回、図書館から借りた雑誌には、「付属資料は出版者の申し出により貸し出しできません」とあった。残念ナリ。