退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

天空の城ラピュタ

天空の城ラピュタ」(1986年, 宮崎駿)をDVDで鑑賞。スタジオジブリの記念すべき第1作。個人的ベストアニメ作品のひとつ。すばらしいの一言。

天空の城ラピュタ [DVD]

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「科学と自然との共生」「ロリコン趣味」といった点には、本作品より先に作られたテレビアニメ「未来少年コナン」の焼き直しと思われる部分も見受けられるが、万人に支持されそうな娯楽性の強い冒険活劇として、宮崎駿アニメの最高傑作として挙げられる。

注目すべき点はいくつもあるが、やはりムスカ大佐のキャラクタが秀逸だ。最初はインテリを気取り慇懃な態度を装っているが、物語が進展していくについて、彼の強欲・冷酷で利己心むき出しの本性が露になる。

「コナン」のレプカのそれと似ているが、ヒロインのシータに自分の子を孕ませようと考えているところなどは、レプカを凌駕しているかもしれない。純粋な悪役。「見ろ!人がゴミのようだ!」というムスカのセリフはあまりにも有名。