銀座シネパトスのレイトショーで「痴漢宅配便」(1986年, 滝田洋二郎)を観る。先般、「おくりびと」が、第81回米国アカデミー賞で外国語映画賞を受賞して、一躍話題となった滝田監督の作品を振り返るという特集上映。詳細はこちら。
滝川真子主演のにっかつロマンポルノ。三体揃うと秘宝が手に入るという伝承がある、インド伝来の仏像を巡る争奪戦。なんとなく「インディジョーンズ」からの引用を思わせる。まあ、はっきり言ってくだらないが、愛すべきコメディ・ポルノ。
ラストに仏像の秘密が明らかになるシーンは、早稲田大学の本キャンでのロケみたいだった。ゲリラ撮影かな。その「秘宝」が、カレースパイスの調合法とわかり、ふたりでカレー屋を始めるというベタはギャグもほのぼのしていい。
滝川真子は、私の好みとはちょっと違ったが、80年代半ばに人気を博したポルノ女優だった。まさか、いまになってスクリーンでその姿を見ることができるとは思わなかった。滝田監督様様だ。