退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

オールナイト「新東宝の華 女人饗宴の夜」@シネマート新宿


金曜日の晩、シネマート新宿で「60周年記念 新東宝大全集」のなかの「新東宝の華 女人饗宴の夜」というオールナイト上映を観てきた。新東宝といえば、やはりこのエロチック路線が真骨頂だろう。プログラムは次のとおり。

  1. 海女の戦慄(1957年,志村敏夫)
  2. 女体渦巻島(1960年,石井輝男)
  3. 海女の化物屋敷(1959年,曲谷守平)
  4. 女奴隷船(1959年,小野田嘉幹)
  5. 女王蜂の怒り(1958年,石井輝男)

一番よかったというか期待に応えてくれたのは「女奴隷船」だった。新東宝エロチック路線の代表作と勝手に思っている。菅原文太が特命を帯びた日本軍将校、丹波哲郎が海賊の首領という配役にも注目。文太が軍務よりも、南方に売られ娘たちの保護を優先し、海賊と対決する荒唐無稽なストーリーがいい。またツンデレ女王を演じている三原葉子が、この映画ではロングヘアーなのもいい。お約束のセクシーダンスも披露してくれているすばらしい映画。

「女体渦巻島」「女王蜂の怒り」は石井輝男監督の才気が感じられるものの、「女人饗宴の夜」とは違うジャンルに分類すべきではないか。

残念だったのは、「女体渦巻島」がプロジェクタ上映だったところ。せっかく立派な劇場で上映するのだから、意地でもフィルムを揃えるか、別の作品にしてほしかった。画面が大きければいいというわけではない。

あと映画の間の休憩時のBGMが、洋楽ポップスなのはいかがなものか。プログラムを考慮した選曲を希望する。

海女の戦慄 [DVD]

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女体渦巻島 [DVD]

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海女の化物屋敷 [DVD]

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女奴隷船 [DVD]

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女王蜂の怒り [DVD]

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