退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『女囚さそり けもの部屋』(1973)

「女囚さそり けもの部屋」(1973年、伊藤俊也)をシネパトス銀座で鑑賞。梶芽衣子主演の「さそり」シリーズ第3作。

女囚さそり けもの部屋 [DVD]

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冒頭の追跡劇での猟奇性はもはや伝説。梶が演じる松島ナミが、地下鉄車内で刑事(成田三樹夫)に追われて手錠をかけられるが、刑事の腕を包丁で切断して逃走。その片腕をぶら下げたまま渋谷の陸橋を駆け抜ける。通行人が呆然と振り返る。この冒頭シーンだけで、皆に記憶される映画となるだろう。

女囚とタイトルにあるが、刑務所のシーンは少ないのは残念。個人的には、渡辺やよいが活躍していたのが収穫だった。

今回、《燃やせ!俺たちの70'sジャパニーズ・グラインドハウス魂!》というレイトショウの企画で見たが、シネパトス銀座は「グラインドハウス」と呼ぶのにふさわしい。