退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

『六月の蛇』(2002)

銀座シネパトスの「三十路オンナの知られざる愛と葛藤の日」という特集で、「六月の蛇」(2002年、塚本晋也)を鑑賞する。

テーマに感情移入するのはムリだけど、モノクロームと雨の映像は印象的だった。最後に、雨中で黒沢あすかが絶叫するシーンは脱がなくてもよかったのではないか。抑えてこそのエロスもあるはず。しかし夫婦ってあのようなものなのかね…。

この映画では、黒沢あすかはショートヘアだったが、ベネチア映画祭での写真では、髪が伸びていて随分印象が変わるなと思った。

余談。映画館前がいつもになく混んでいた。何事かと思ったら、「Mの呪縛」という映画の初日で、原作者の団鬼六と女優らの舞台挨拶に集まっていた模様。そちらも観たかったかも。

六月の蛇 [DVD]

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