新宿のK’s cinema で「フレンチ・シネマで5週間」という企画で上映されていた「プレイタイム」(1967年、ジャック・タチ)を観てきた。
全編が、空前のスケールのセットで撮影されたというのだから驚かされる。アパルトマンなどのセンスのよさには脱帽。タチの完全主義が遺憾なく発揮された作品。当時、70ミリフィルムで上映されたらしいが、ぜひ観てみたかった。あの美術装置も、いまならCGで結構簡単に再現できるのだろうか。
後半のレストランでのギャグ連発の喧騒は、正直ちょっとつらいものがあった。つまらなくはないのだけど、居心地はよくない。とらえどころのない不思議な映画だった。それに長い。
製作に巨費と投じたものの興業的には惨憺たる結果だったらしい。さもありなむ。まあ古典として観ておくべき作品ではある。
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/02/27
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (31件) を見る