退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

コレリ大尉のマンドリン

テレビで「コレリ大尉のマンドリン」(2001年、ジョン・マッデン)を観た。第2次世界大戦時のギリシャ・ケファロニア島を舞台にするメロドラマ。主演のニコラス・ケイジは島に派遣されるイタリア軍将校。

メロドラマは別にして、イタリア軍のヘタレぶりが際立っている映画。将校から、踊りや現地の女にうつつを抜かしているようではダメだろと思っていたが、案の定、撤兵も粛々とできずに将兵に多大な犠牲を出す。そもそもイタリア軍がドイツ軍を攻撃したのは、正規の軍事行動だったのか。

映画を見る限りは、ニコラス・ケイジが余計なことするからあれほどの惨事を招いたのではないか、と思えるが…。イタリアは、ムッソリーニの失脚後、枢軸国側から連合国側に鞍替えしたので相当混乱があっただろうが、ケファロニア島の虐殺について史実はどうだったのか興味がある。

映画はニコラス・ケイジが好きならば楽しめるのではないか。戦闘シーンも見ごたえがある。でも主人公があれだけ悲惨な思いをした島を再び訪れることができるかは疑問が残る。そして将校として責任を感じることはなかったのだろうか。

余談だけど、ギリシャ人、ドイツ人、イタリア人もみんな英語を話しているのは違和感がある。みんな字幕嫌いなのかね。

コレリ大尉のマンドリン [DVD]

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