退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

裏窓

ヒッチコックの意欲的なサスペンス。DVDで鑑賞。

骨折したカメラマンが向かいのアパートを覗き見している間に、殺人事件に巻き込まれるという話。終始、主人公の部屋からの視点で描かれていて、骨折のために動けないという設定が秀逸。次々にイベントが起こり、「緊張感」がラストまで持続するので気を抜けない。ラストはやや呆気ない気もするが、あんなものだろうか。

それにしても向かいのアパートがよく見えること。まさに覗き放題。向かいのアパートからは、こちらがどのように見えるのかが、ずっと気になったが、ついにその視点のシーンはなかったようだ。

グレース・ケリー がとても美しい。ヒッチコックのの映画は登場人物が美男美女なので、どうも現実離れしていると、いつも思う。

ところで、昨年公開された映画『ディスタービア』が、この『裏窓』の盗作だと、スピルバーグらが訴えられたと報じていた。盗作かオマージュかむずかしいものだ。

裏窓 [DVD]

裏窓 [DVD]