退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

英検受験顛末

英検準1級を受験して合格した。「準1級」というのが中途半端でなかなかいい。この資格を取得したからといって何が変わるものでもないが、まあ手慰みというか自分の習熟度を客観的に確認する程度のことだ。しかし高額な受験料を支払うので、一応準備をして試験に臨んだ。その顛末を以下に書きとめておく。

一次試験対策では、まず『英検準1級DAILY30日間集中ゼミ (旺文社英検書)』を一通りやってみて問題形式を確認するとともに弱点分野を探した。その結果、語彙力にやや難があることがわかったので、『英検プラス単熟語準1級―文で覚える (旺文社英検書)』を買ってきて、Chapter 1を、マークを付けながら2巡ぐらいやった。Chapter 2はパラパラと流し読みした程度。語彙については、学習するにつれてますます不安になるが、満点取る必要はないと思い直し最後まで流す。長文はなんとかなりそうだ。英作文の100ワード程度という長さを試験中にうまく処理できるかが気になったが、まあ本番に体当たりだ。またリスニングのPassageが結構難しいと感じたが、即効性のある対策はないように思えたのであえて放置することにした。

いよいよ一次試験本番。受験番号順ではなく、到着順に自由に席につく。会場は某私立高校の教室だったが机が狭い。試験開始を待つ間、前の席のあんちゃんが、試験監督者からヘッドホンの音漏れを注意されていた。どこにでもおかしなヤツはいるものだ。周りを見渡してみた、なんかDQNが多い気がして場違いな印象を受ける。まあ合格率を考えれば妥当なところか。試験開始。一応時間配分を考えていたが、長文問題に予想以上に時間がかかり、英作文に割く時間が少なくなった。それでもなんとか仕上げて、そのままリスニングに突入。やばい。波に乗れないままに不本意ながらも終了。これはやばいかなー、と思って帰路に着く。

その後、本業が忙しいかったこともあり、英検のことはすっかり忘れていたが、合格を知らせるハガキが届く。73/99点だった。ちなみに今回が合格ラインは67点。リスニングで滑ったので、ギリギリだった。でも合格は合格だ。

二次試験まで、あまり時間がない。せめて問題形式を把握すべく、『DAILY10日間英検準1級二次試験対策予想問題』を買ってきて流し読みする。2分間のナレーションが難しいそうだ。これも付け焼刃ではどうなるものでもないので、予想問題を使ってナレーションを2,3問だけ練習して、あとはイメージトレーニングぐらいしか準備をしなかった。ぶっつけ本番だ(こればっかり)。

二次試験当日。遅刻しないように早めに家を出たが、駅から会場までの間で道に迷う。なんとか間に合って、会場に入る。マークシートを記入して面接試験会場に移動。面接官は50歳代の男性だったが、まあ聞きやすい発音だったので安堵する。ナレーションで、指定したセンテンスから始めずに勝手にスタートしてしまった。とほほ。どのぐらい話したか正確には分からないが、1分ちょっとで終了してしまったように思う。Q&Aは一応無難に返答できた。しかし最後の設問は、問題集で傾向は知っていたが、カードと関係なく「社会は○○問題に十分対処できているか」というように唐突に大きな話になったので驚いた。こんな大きな問題は短時間では答えなれないよ。まあとにかく終了した。

そして10日後ぐらいに合格通知が届く。2次試験の結果は、31/38点でまずまずの出来に自分自身驚く。アティチュードは3点だったし。ちなみに合格ラインは22点。やっぱり沈黙しないことが最低ラインかな。

受験を通して強く感じたのは、語彙力の必要性だ。語彙力を強化するにはどうすればいいかと問うた。返ってきた答えは、”Read! Read! Read!"である。そうですか、やっぱりね。