米大統領候補・オバマ上院議員の人気に便乗しようとしたイー・モバイルのCMに批判が集中して、放送中止に追い込まれたらしい。該社マスコットの「猿」がオバマ氏を連想させ、「人種差別にあたる」との批判である。
YouTubeに転載された動画を見てみると、私はそう目くじらたてるほどのことかと思うが、人種問題に敏感な社会への配慮が足らなかった、と言われれば誰も反論できないだろう。実際、コメントのなかにも手厳しいものがある。
ブッシュ大統領に対しては、パロディ映画が作られるなど、辛辣な批判が終始繰り広げられているが、オバマ氏が新大統領に就任すると、そうした批判もデリケートな問題となり、これまでどおりとはいかなくなるのだろうか。
それにしても、携帯業界は猿や犬が擬人化してCMに登場しているが、もっと品格をもってほしいものだ。