退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

taspo稼動 、前夜


首都圏でも、いよいよ7月1日(火)からtaspo(タスポ)が稼動する。まあタバコは吸わないので直接の影響はないのだが、週末のスパーマーケットで普段見かけない光景に出会った。

そのスーパーでは、普段はレジで細々とタバコを販売しているが、この週末は一等地に売り場を設けて、タバコをカートンで販売していた。売り子は「まだタスポカードを作っていない人はどうぞー」と盛んに売り込みをかけていたが、あまり好ましい絵ではなかった。タバコは一応合法とはいえ、申し訳なさそうに目立たずに販売してほしいものだ。害毒なのだから。
またtaspoは、未成年者喫煙防止の取組みの一環とのことだが、自動販売機にだけ設置が義務付けられているのは不備だと思う。対面販売でも提示を求め、taspoの端末を設置して記録を管理すべきだろう。taspo自体が訝しいシステムではあるが、タバコの購入記録と健康保険支出との相関を個人別に調べて新たな知見を得る、とかすれば少しはシステム導入の意義があるというものだ。

さらに年齢確認のために「タバコ販売専用のカード」を導入するのも合理性を欠く。酒、AVビデオ、パチンコ、競馬などの場合はどうなのか、ということは誰でもすぐに思いつく。「酒販売専用カード」も近々に導入されるかもしれない…。どうせなら公的IDカードを導して管理を一元化するのがよい。運転免許証がIDカードの代わりになることが多いが、誰でも持っているわけではないし、代わりのIDカードが導入されれば更新しない人も多いだろう。カードだらけの生活はもうウンザリだ。