退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

路線バスがおもしろい


目的地に移動するとき、どうしても鉄道駅間の移動を考えてしまう。いわば点から点への移動である。しかし最近、少し歩くまたはバスを利用すると、意外と近かったり乗換えに要する時間を大幅に短縮できたりする場合があることに気づいて、それを新規開拓するのを楽しみにしている。地理をなるべく2次元で考えるわけだ。

とくに路線バスは奥が深い。そもそも鉄道を補完するように路線を設定しているはずなので、経路次第では便益があるのは当然なのだろう。料金も都区内ならば、都バス200円、民営バス210円とリーズナブルである。PASMOSuicaで支払うこともできるが、バス共通カードを使うとプレミアがあるのでお得である。なんと5000円のカードで5850円分利用できる。

ただ難点もある。第一には時間が読めないこと。時刻表どおりに来ない、また所要時間も交通状況次第だから、時間厳守の用事に向う場合は使えない。第二にバス停の吹きさらしになっていて、悪天候のときは待つのがツライこと。そしてバスの座席が貧弱なことが多いため長時間乗っているのは体に負担となる。一方、バスのいいところと言えば、ゆったり車窓を流れる街並みを楽しみ、日常生活を感じさせる乗降客たちを観察できることだろうか。時間に余裕があるときはお勧めだ。