退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

宝塚歌劇団が最大の危機を迎えたワケだが…

ことし9月、宝塚歌劇団に所属する25歳の劇団員が死亡したことについて、14日午後、劇団は記者会見を開き、外部の弁護士による調査チームの報告書を公表した。www.youtube.com報告書では、長時間の活動や上級生からの指導で強い心理的負荷がかかっていた可能…

【映画感想】『丑三つの村』(1983) / 惨殺事件「津山三十人殺し」を題材に描いた異色作

YouTubeの「松竹シネマPLUSシアター」チャンネルで配信されていた映画『丑三つの村』(1983年、監督:田中登)を鑑賞。原作は西村望の同名ノンフィクション小説。1938年に実際に起きた津山事件を題材にしている。主演は古尾谷雅人。あの頃映画 「丑三つの村」…

コミック「山賊ダイアリー」を読む

岡本健太郎によるコミック「山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記」(全7巻)を読み終わった。山賊ダイアリー(1) (イブニングコミックス)作者:岡本健太郎講談社Amazon山賊ダイアリー(7) (イブニングコミックス)作者:岡本健太郎講談社Amazon漫画家でありな…

【読書感想】藤沢数希『コスパで考える学歴攻略法』(新潮新書、2022年)

主に受験を控える子どもを持つ親に向けた本。コスパで考える学歴攻略法(新潮新書)作者:藤沢数希新潮社Amazon教育に「コスパ」という考え方を持ち込むのに抵抗がある人もいるだろうが、子どもの教育をどうしようかと、それを考えざる得ないのは現実である。…

ついに「要塞対要塞」を観れるぞ

田中芳樹の人気小説「銀河英雄伝説」のアニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」の続編が制作されることが発表された。av.watch.impress.co.jpまあ続編制作決定と言っても、この超人気アニメを完結するまでつくらないとファンは納得しないし、松竹の沽券に関わ…

Apple Watch を watchOS 10.1にアップデートしたら、UIが変わりすぎで困惑

連休中にiPhoneとApple WatchのOSをアップデートした。時間があるときでないとトラブルに対応できないからだ。まず、iPhoneをiOS 17.1にアップデートした。iOS 17がリリースされた直後は怖くてアップデートできなかったが、マイナーバージョンが上がったので…

コミック「ラーメン発見伝」を読了する

原作・久部緑郎、作画・河合単によるコミック「ラーメン発見伝」(全26巻)を読了した。雑誌『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で、1999年から2009年にかけて連載されていた、ラーメンを題材にしたグルメ漫画。ラーメン漫画の金字塔。ラーメン発見伝…

【読書感想】『音声ガイドで 聴く名画』(サンクチュアリ出版、2023年)

いわゆる絵画解説本ですが、タイトルどおり「音声ガイド」で解説を聞くというユニークな本です。音声ガイドで 聴く名画 (サンクチュアリ出版)サンクチュアリ出版Amazon私は美術展に行くといつも音声ガイドを利用します。結構お高いのですが、必見の作品を見…

【映画感想】『私は貝になりたい』(2008) / 橋本忍による中居正広主演の反戦映画

Amazonプライム・ビデオで配信されていた映画『私は貝になりたい』(2008年、監督:福澤克雄)が、プライムから外れそうだったので、あわてて鑑賞する。私は貝になりたい スタンダード・エディション [DVD]中居正広Amazon加藤哲太郎の獄中手記が原作で1958年テ…

「北斗の拳 40周年大原画展~愛をとりもどせ!!~」 @森アーツセンターギャラリー

六本木で開催中の超人気漫画「北斗の拳」の原画展を見てきました。原画展好きには見逃せない展示会です。原画をぜひみたいと思っていた作品のひとつです。原作の武論尊と、作画の原哲夫が創作した本作の連載が開始されたのは,1983年とのこと。今年で40周年…

【映画感想】『大いなる驀進』(1960) / 国鉄全面協力の下、特急さくらを舞台にした人間ドラマ

「鉄道の日」にちなんでYouTubeの「東映シアターオンライン」で公開されていた映画『大いなる驀進』(1960年、監督:関川秀雄)を鑑賞。主演は中村賀津雄。大いなる驀進 [DVD]中村賀津雄Amazon東京から長崎に向かう特急さくら号。発車まぎわに慌しく乗り込ん…

【読書感想】松本清張『徳川家康―江戸幕府をひらく』(講談社 火の鳥伝記文庫、1982年)

社会派推理小説作家・松本清張が、子ども向けに書いた徳川家康の伝記。ずいぶん前に知人に紹介してもらい、いつか手に取ってみようと思っていた。徳川家康―江戸幕府をひらく (講談社 火の鳥伝記文庫)作者:松本 清張講談社Amazon今年の大河ドラマの主人公が徳…

「キュビスム展―美の革命」 @国立西洋美術館

先日、国立西洋美術館で開催中の企画展「キュビスム展―美の革命」を見てきました。この企画展は、〈パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命 ピカソ、ブラックからドローネー、シャガールへ〉という長いタイトルがついています。タイトルのとおり、…

廉価版Apple Pencilの「Apple Pencil(USB-C)」が発表されたワケだが…

Appleは、安価でUSB-Cに対応した新しい「Apple Pencil」を発表した。11月上旬から販売開始する。www.itmedia.co.jpiPadの新モデルの発表を期待していたが、なんと新型Apple Pencilだけが発表されて落胆した。この新型Apple Pencilは「機能を抑えたUSB Type-C…

【朗報】大好きな音楽番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」が復活してました

以前、BS12で放送されていた大好きだった音楽番組「ザ・カセットテープ・ミュージック」は、4年ほど続いたあと2021年9月をもって惜しも「一時閉店」とないり残念に思っていました。alltag.hatenablog.jpその後、2022年11月に「ザ・カセットテープ・ミュージ…

Amazon Music Primeに「オンデマンド再生」が追加されていた

いつの間にか、Amazon Prime会員が利用できる音楽配信サービス「Amazon Music Prime」に新機能「オンデマンド再生」が追加されていた。av.watch.impress.co.jp昨年秋に「Amazon Music Prime」の仕様が変更されて、基本的に「おすすめ曲」を交えたシャッフル…

【映画感想】『沈黙の艦隊』(2023) / 原潜が独立国家を宣言する30年ほど前の人気コミックの実写映画化作品

楽しみにしていた映画『沈黙の艦隊』(2023年、監督:吉野耕平)を見てきた。原作はかわぐちかいじによる同名漫画、主演・プロデューサーは大沢たかお。原作を読み直して予習は万全。原作漫画の連載が始まったのは1988年であり、ソ連時代の東西冷戦が背景にな…

Macの外付けモニターの挙動があやしい件

Mac

以前より、Apple M1/M2チップ搭載のMacに接続された外付けモニターの挙動がおかしいなと思っていました。とは言っても、そもそもサンプル数は少ないし、事象も間欠的に発生していたので、「おま環だろ」と言われると反論できません。そうしたなか、下記の記…

【読書感想】山内マリコ『あのこは貴族』(2016年、集英社)

話の流れで知人に勧められて読んでみた。あのこは貴族作者:山内 マリコ集英社Amazon東京生まれで裕福な家庭で育った華子。30歳を前に結婚に焦った華子は、ハンサムな弁護士・幸一郎と知り合う。幸一郎は、華子と同様に裕福な家庭で育った「上流国民」で、ふ…

コミック「沈黙の艦隊」を読了しました

かわぐちかいじ原作のコミック「沈黙の艦隊」が、大沢たかお主演で実写映画化され現在公開中です。そこで映画館に行く前に予習しなければ、ということで原作漫画を読み始めました。全32巻。予想以上に長かった。沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)作者…

【映画感想】『屍人荘の殺人』(2019) / 浜辺美波を愛でるだけの和製ゾンビ映画

Amazonプライム・ビデオで映画『屍人荘の殺人』(2019年、監督:木村ひさし)を鑑賞。原作は今村昌弘の同名小説、主演は神木隆之介。屍人荘の殺人 DVD通常版神木隆之介Amazon大学のミステリー愛好会のメンバーである葉村譲(神木隆之介)と明智恭介(中村倫也…

コミック「プリニウス」読了!

ヤマザキマリととり・みきの合作によるコミック「プリニウス」(全12巻)を読み終わった。連載時期は、2013年12月から2023年2月にわたる。ようやく完結したと聞いて最初から読み直してみた。プリニウス 1巻 (バンチコミックス)作者:ヤマザキマリ,とり・みき…

朝ドラ「らんまん」が最終回でした

朝ドラ「らんまん」は、2023年度前期放送のNHK「連続テレビ小説」第108作。長田育恵作。植物学者・牧野富太郎をモデルとしたフィクション。主演は神木隆之介。男性が主役の朝ドラと聞いて嫌な予感がしたが、丁寧につくられていて安心して最後まで面白く見ら…

【悲報】「ぶらぶら美術・博物館」が最終回でした

BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」が最終回でした。13年半にわたり続いた長寿番組。この番組を見て、出かけたイベントもかなりあったので本当に残念です。番組のレギュラー出演者は、博識の山田五郎さんをはじめ、高橋マリ子さん、おぎやはぎの二人。番組…

岸田内閣の「年収の壁」問題の取り組みに思ったこと

岸田内閣による、年収が一定額に達すると年金などの社会保険料負担で手取りが減ってしまう「年収の壁」問題に対する取り組みが報じられた。人手不足が深刻な社会問題となりつつある昨今の社会状況を受けてのことである。mainichi.jp詳細は政府発表を見てほし…

iPadOS 17がリリースされた影で寂しくiPadOS 16のセキュリティアップデートを適用した件

iPadOS 17がリリースされて、世間は盛り上がっている。とくにUVC(USB Video Class)サポートはいいなと思いながら横目で見ている。そんな私はいまだに無印iPad(第5世代)を使っている。とくに不自由は感じないが、ついにiPad OS 17 からサポート対象外となっ…

【映画感想】『森崎書店の日々』(2010) / 神保町のPR映画か?

DVDで映画『森崎書店の日々』(2010年、監督・脚本:日向朝子)を鑑賞。原作は八木沢里志の同名小説、主演は菊池亜希子。森崎書店の日々 [DVD]菊池亜希子Amazon同僚でもある恋人(松尾敏伸)に手ひどく振られ失恋した貴子(菊池亜希子)は、職場に居づらくなり…

OVA「沈黙の艦隊」を観る

かわぐちかいじ原作のコミック「沈黙の艦隊」が、大沢たかお主演で実写化されている。この公開間近の実写映画のプロモーションの一環なのか、OVA版がAmazonプライム・ビデオが全3作が公開されていたので見てみた。沈黙の艦隊 [DVD]バンダイビジュアルAmazon…

元宝塚歌劇トップ娘役・真彩希帆が宝塚歌劇の演出家・生田大和と結婚

最近驚いたニュースと言えば、元宝塚歌劇雪組トップ娘役の真彩希帆(まあや・きほ)の結婚です。なんとお相手は、古巣・宝塚歌劇団の演出家・生田大和(いくた・ひろかず)とのこと。hochi.news真彩は「歌うま」として知られ、宝塚在団中には『ファントム』…

【映画感想】『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969) / 昭和ガメラシリーズ第5作

TOKYO MXの「ガメラ祭り」のラストで、映画『ガメラ対大悪獣ギロン』(1969年、監督:湯浅憲明)を鑑賞。昭和ガメラシリーズ第5作。ガメラ対大悪獣ギロン [Blu-ray]加島信博Amazon天体観測が好きな少年・明夫とトムは、裏山で円盤を発見する。うかつにも少年ふ…