退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

時代劇

大河ドラマ「麒麟がくる」 沢尻エリカの代役に川口春奈

女優・沢尻エリカが逮捕されたことを受けて、2020年放送予定の大河ドラマ「麒麟がくる」の代役が誰になるのか世間の注目を集めていた。時代劇好きで大河ドラマのファンである私もあれこれ想像していたが、はやくも代役に川口春奈の起用が発表された。www3.nh…

土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」を見ました

DVDで土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」(全8話)を鑑賞。NHK総合で2017年に放送された時代劇ドラマ。原作は髙田郁による時代小説。脚本は藤本有紀。主演は黒木華。みをつくし料理帖 DVD-BOX黒木華Amazon大坂に生まれた少女・澪(みお)は天災で両親を失い…

【映画感想】『居眠り磐音』(2019) / 幕の内弁当のような時代劇映画

新文芸坐で映画『居眠り磐音』(2019年、監督:本木克英)を鑑賞する。佐伯泰英による時代小説シリーズの映画化。主演は松坂桃李。併映は『武蔵 -むさし-』で時代劇二本立てだったが、併映作が目当てだったので、こちらはほとんど予習なしで見た。居眠り磐音 …

【映画感想】『薄桜記』(1959) / 大映映画の底力を見せつける市川雷蔵主演の時代劇

先日、山本耕史主演のBS時代劇「薄桜記」(2012年)を見て、そう言えば市川雷蔵主演の大映映画があったはずだと見直してみた。監督は 森一生、脚本は伊藤大輔という強力な布陣で、赤穂討ち入りを背景に、赤穂浪士・堀部安兵衛(勝新太郎)と旗本・丹下典膳(市…

【映画感想】『座頭市地獄旅』(1965) / 座頭市 vs 浪人を描くシリーズ第12作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市地獄旅』(1965年)を鑑賞。勝新太郎の代表作、座頭市シリーズの第12作。監督は当日併映の第1作と同じ三隅研次。座頭市地獄旅 [DVD]勝新太郎Amazon時代劇の巨匠・伊藤大輔を脚本に迎えた本作は、第1作…

【映画感想】『座頭市物語』(1962) / 勝新太郎生涯の当たり役・座頭市の記念すべき第1作

新文芸坐の《座頭市 令和に甦る盲目の侠客》で映画『座頭市物語』(1962年、監督:三隅研次)を鑑賞。白黒映画。主演は勝新太郎。座頭市物語 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見る以後26本も…

BS時代劇「薄桜記」を見終わりました

再放送されていたBS時代劇「薄桜記」(全11話)を見た。初回放送は2012年。原作は五味康祐の同名時代小説、脚本はジェームス三木。主演は山本耕史。NHK VIDEO 薄桜記 ブルーレイBOX [Blu-ray]山本耕史Amazon旗本にして将来を嘱望されていた剣豪・丹下典膳(山…

【映画感想】『竜馬を斬った男』(1987) / 萩原健一の役への思い入れが伝わる傑作

先月、萩原健一の追悼番組としてBSで放送された映画『竜馬を斬った男』(1987年、監督:山下耕作)を録画で鑑賞する。早乙女貢の短編小説の映画化作品。竜馬を斬った男 (集英社文庫)作者:早乙女 貢集英社Amazon坂本龍馬を斬ったの人物が誰かすぐに答えられる人…

BS時代劇「新選組血風録」(2011年)がよかった

撮りためた録画番組を消化するなか、先日再放送されていたBS時代劇「新選組血風録」(全12回)を鑑賞。原作は司馬遼太郎の短編小説集。主演は永井大。これが意外よかった。新選組血風録 DVD-BOX1【DVD】永井大Amazon新選組血風録 DVD-BOX2<完>【DVD】永井大A…

【映画感想】『仕掛人梅安』(1981) / 萬屋錦之介の梅安

新文芸坐の《洒落たタッチと円熟の演出【追悼】職人監督(プロフェッショナル)降旗康男》という企画で映画『仕掛人梅安』(1981年)を鑑賞。原作は池波正太郎による時代小説『仕掛人・藤枝梅安仕掛人・藤枝梅安』で、主演は萬屋錦之介。東映映画。仕掛人梅安…

【映画感想】『眠狂四郎 多情剣 』(1963) / 市川雷蔵版眠狂四郎シリーズ第7作

映画『眠狂四郎多情剣 』(1966年、監督:井上昭)を鑑賞。大映映画による市川雷蔵主演の眠狂四郎シリース第7作。原作は柴田錬三郎。眠狂四郎 多情剣 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVDこの商品を含むブログを見る将…

【映画感想】『眠狂四郎殺法帖』(1963) / 市川雷蔵版眠狂四郎シリーズ第1作

DVDで映画『眠狂四郎殺法帖』(1963年、監督:田中徳三)を鑑賞。大映映画による市川雷蔵主演の眠狂四郎シリース第1作。原作は柴田錬三郎。眠狂四郎殺法帖 [DVD]出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/03/24メディア: DVD加賀藩のお家騒動に巻き込…

【映画感想】『劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-』(2013) / NHKの人気番組の劇場版だが意外によかった

DVDで『劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-』(脚本・監督:中尾浩之)を鑑賞。2009年から2014年までNHK総合テレビで断続的に放送されていたドキュメンタリー風歴史番組の劇場版。劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日 Blu-ray出版社…

【映画感想】『武士道残酷物語』(1963) / 戦国時代から現代まで7つのエピソードで綴る残酷物語

DVDで映画『武士道残酷物語』(1963年、監督:今村正)を鑑賞。飯倉家の先祖たちが遭遇した残酷な出来事を時代を越えてオムニバス形式で綴る異色作。主演の中村錦之助がそれぞれのエピソードで7役をこなしている。白黒映画。武士道残酷物語 [DVD]東映ビデオAm…

【映画感想】『近松門左衛門 鑓の権三』(1986) / 岩下志麻と郷ひろみが演じる近松モノ

少し前に新文芸坐で開催された「岩下志麻特集」で上映されずに気になっていた映画『近松門左衛門 鑓の権三』(1986年、監督:篠田正浩)をDVDで見た。近松門左衛門原作の映像化作品。あの頃映画 「鑓の権三」 [DVD]郷ひろみAmazon元禄時代の松江藩。絶世の美男…

4K大型時代劇スペシャル「紀州藩主 徳川吉宗」がよかった

BS朝日で放送された4K大型時代劇スペシャル「紀州藩主 徳川吉宗」を鑑賞した。4K大型時代劇スペシャルと銘打たれた、いまどき珍しい3時間枠の時代劇テレビドラマ。「暴れん坊将軍」の前日譚ともいえる、吉宗が紀州藩主だったころの若き日の活躍を描く。…

【映画感想】『武士道無残』(1960) / 武士道に翻弄される若者と兄夫婦

シネマヴェーラ渋谷の《日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのか》という企画で、映画『武士道無残』(1960年、脚本・監督: 森川英太朗)を鑑賞。武家社会の理不尽な掟に翻弄される下級武士の悲劇を描く。武家不条理モノ。白黒映画。アバンタイトルで砂丘を逃…

【映画感想】『婉という女』(1971) / 40年におよぶ幽閉生活を描いた力作

新文芸坐の《「美しく、狂おしく 岩下志麻の女優道」刊行記念 清純、華麗、妖艶 デビュー60年 女優・岩下志麻 さまざまな貌で魅せる》という企画で、映画『婉(えん)という女』(1971年、監督: 今井正)を鑑賞。原作は大原富枝の同名小説。江戸時代を舞台にして…

里見浩太朗主演の年末時代劇スペシャル「忠臣蔵」が濃かった

年末年始に録画した番組を消化中。そのなかの時代劇スペシャル「忠臣蔵」を鑑賞。1985年の年末に放送された日本テレビ年末時代劇スペシャルの第1作。前篇「君、怒りもて 往生を遂ぐ」、後篇「我、一死もて 大義に生く」の二部構成。忠臣蔵 [DVD]里見浩太朗Am…

水谷豊主演の時代劇スペシャル「無用庵隠居修行2」が惜しい

今年9月にBS朝日で放送された時代劇スペシャル「無用庵隠居修行2」を録画データを発掘してようやく見る。海老沢泰久の短編時代小説の映像化作品。前作からおよそ1年ぶりのシリーズ第2弾。無用庵隠居修行 (文春文庫)作者:海老沢 泰久発売日: 2010/08/04メデ…

【映画感想】『次郎長三国志』(1963) / マキノ雅弘がセルフリメイクした東映オールスター版

新文芸坐の《青春スターから円熟の演技者、そして監督へ 映画を生きた男 追悼・津川雅彦》で映画『次郎長三国志』(1963年、監督:マキノ雅弘)を鑑賞。1950年代にマキノ雅弘が監督した東宝版を、東映オールスターでセルフリメイクした次郎長モノの第1作。主演…

【映画感想】『宮本武蔵』(1973) / 高橋英樹主演は悪くないがダイジェストすぎる

DVDで映画『宮本武蔵』(1973年、監督:加藤泰)を鑑賞。吉川英治の時代小説の映像化。主演は高橋英樹。あの頃映画松竹ブルーレイコレクション 宮本武蔵 第一部 関ヶ原より一乗寺下り松/第二部 柳生の里より巌流島[Blu-ray]高橋英樹Amazon吉川英治の『宮本武…

【映画感想】『仇討』(1964) / ラストの鬼気迫る錦之助に刮目!

新文芸坐の《日本映画の黄金時代を書いた男 追悼・橋本忍》で映画『仇討』(1964年、監督:今村正)を鑑賞。橋本忍のオリジナル脚本で封建時代の武士社会の不条理を描く。白黒映画。仇討/ Revenge (Adauchi)[北米版 DVD リージョン1] [Import]AnimeigoAmazon…

【映画感想】『本能寺ホテル』(2017) / 綾瀬はるかが戦国時代にタイムスリップするSF映画

DVDで映画『本能寺ホテル』(2017年、監督:鈴木雅之)を鑑賞。ヒロイン・綾瀬はるかが、本能寺の変の前日にタイムスリップして織田信長に出会うSF映画。タイトルはなかなか上手い。本能寺ホテル Blu-rayスタンダード・エディション綾瀬はるかAmazon繭子(綾瀬…

【映画感想】『赤い陣羽織』(1958) / 歌舞伎座製作の民話仕立ての喜劇

シネマヴェーラ渋谷の《女優 有馬稲子》 で映画『赤い陣羽織』(1958年、監督:山本薩夫)を鑑賞。原作は木下順二による戯曲。中村勘三郎の映画初出演作。タイトルにある「赤い」を活かすためか、カラーの松竹グランドスコープで撮られた。今回は併映の『はだ…

【映画感想】『三匹の侍』(1964) / 五社英雄の映画監督デビュー作

映画『三匹の侍』(1964年)を鑑賞。1963年から1969年までフジテレビ系列で放送された人気テレビ時代劇の映画化。テレビ版も演出した五社英雄の劇場映画デビュー作。白黒映画。あの頃映画 「三匹の侍」 [DVD]丹波哲郎Amazon代官の圧政に苦しめている百姓たちが…

【映画感想】『手討』(1963) / 市川雷蔵主演の格調高い悲恋物語

角川シネマ新宿の《大映創立75年記念企画 大映男優祭》で、映画『手討』(1963年、田中徳三監督)を鑑賞。「番町皿屋敷」を大胆に脚色して悲恋物語として映画化。原作は岡本綺堂。主演は市川雷蔵。手討 [DVD]発売日: 2014/05/30メディア: DVD徳川幕府の治世は…

【映画感想】『信長協奏曲』(2016) / テレビドラマの完結編だが予想以上によかった

Amazonプライム・ビデオで映画『信長協奏曲』(2016年、松山博昭監督)を鑑賞しました。「のぶながコンツェルト」と読みます。フジテレビ系で放送されたテレビドラマ『信長協奏曲』(2014年)の完結編。主演は小栗旬。石井あゆみのコミックの実写映像化ですが、…

【映画感想】『雑兵物語』(1963) / 藤村志保の可憐さに注目

神保町シアターの《東西対決! 輝ける〈大映〉男優の世界》で、映画『雑兵物語』(1963年、池広一夫監督)を鑑賞。 勝新太郎主演。清水崑の原作漫画を、脚本家・小國英雄が脚色したスラップスティック。脚本が冴えている。戦国時代の農村に徴兵の命が下り、村…

【映画感想】『いのち ぼうにふろう』(1971) / 夜の大捕り物の提灯は必見

新文芸坐の《日本映画 匠の技Vol.4 白黒映画の美学 日本映画黄金時代に到達した、光と影の極みを堪能する11日間》という企画で映画『いのち ぼうにふろう』(1971年、小林正樹監督)鑑賞。山本周五郎の短編小説『深川安楽亭』の映画化。主演は仲代達矢。撮影の…