退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

【映画感想】『暖流』(1957) / 野添ひとみ特集だったが左幸子がいいね

神保町シアターの《夢みる女優 野添ひとみ》という企画で『暖流』(1957年、監督:増村保造)を鑑賞。原作は岸田國士の同名小説だが、時代は戦後に翻案されている暖流 [DVD]根上 淳Amazon破綻目前の病院の経営再建を任された日疋(根上淳)が、病院乗っ取りを…

【読書感想】堀江貴文、落合陽一『10年後の仕事図鑑』(SBクリエイティブ、2018年)

時代の寵児ともいうべき二人の対談本。10年後の仕事図鑑作者:堀江 貴文,落合 陽一発売日: 2018/04/05メディア: 単行本対談本というわりには、インタラクションがあまりないのは残念。会話の流れのなかで議論が予想外の方向に行くこともない。それぞれが自由…

【映画感想】『ブロウアップ ヒデキ』(1975) / 1975年・西城秀樹の暑い夏

新文芸坐の《追悼・西城秀樹 ヒデキ、フォーエバー!》で、映画『ブロウアップ ヒデキ』(1975年、監督:田中康義)を鑑賞。ヒデキが20歳のときの作品。1975年夏のコンサートツアーのライブ映像を中心に構成された劇場公開映画。ブロウアップ ヒデキ 豪華版ア…

【映画感想】『おれの行く道』(1975) / 西城秀樹と田中絹代の貴重な共演作品

新文芸坐の《追悼・西城秀樹 ヒデキ、フォーエバー!》で、映画『おれの行く道』(1975年、監督:山根成之)を鑑賞。ヒデキが20歳の頃の作品である。いかにもヒデキの主演のアイドル映画のようなタイトルだが、当時多忙だったのか出番は意外に少ない。田中絹代…

急転直下で「新潮45」の休刊決まる

新潮社から、雑誌「新潮45」の休刊が発表された。10年近くにわたり毎月読んでいた雑誌だったこともあり、突然の休刊の知らせに驚いた。まさかこのような無様な最期を見るとは思わなかった。www.shinchosha.co.jp事の発端は、同誌18年8月号の自民党・杉田水脈…

【悲報】昭和の仮面ライダーがAmazonプライム・ビデオから外れる

悲しいお知らせです。昭和の仮面ライダーがAmazonプライム・ビデオから外れました。最近の仮面ライダーには疎いので正確なことは分かりませんが、「仮面ライダー」シリーズでプライムに残っているのは平成ライダーの後半あたりだけのようです。 ふだんから昭…

スカステ無料放送を忘れてあたふたした件

宝塚歌劇専門チャンネル・TAKARAZUKA SKY STAGEで無料放送(9月26日〜30日)があることをすっかり失念していました。そう言えばと思い出し予約しようと思ったがハードディスクの空き容量が足りません。連休最終日にあわててハードディスクを整理して空き容量…

【映画感想】『県警対組織暴力』(1975) / 菅原文太が悪徳刑事を演じた笠原和夫脚本の傑作

新文芸坐で映画『県警対組織暴力』(1975年、監督:深作欣二)を鑑賞。『仁義なき戦い』から始まった東映実録映画路線のなかの1本。悪徳刑事とヤクザとの友誼を通して、警察とヤクザの癒着関係を描く。併映作は『孤狼の血』で、新旧の東映ヤクザ映画を楽しめる…

【映画感想】『孤狼の血』(2018) / 実録路線と呼ばれたかつての東映ヤクザ映画のリブート

新文芸坐で映画『孤狼の血』(2018年、監督:白石和彌)を鑑賞。柚月裕子の同名小説の映画化。マル暴の悪徳警官を主役に金融会社社員の失踪事件や暴力団間の抗争を描く。過激な暴力描写のためR15+作品。心臓の弱い人は要注意。併映はなんと『県警対組織暴力』…

演劇雑誌「悲劇喜劇」のタカラヅカ特集を読んで

演劇雑誌「悲劇喜劇」(9月号)の宝塚歌劇特集だったので、ふだん読まない雑誌だったが読んでみた。いつのまにか隔月刊になっていて驚いた。悲劇喜劇 2018年 09 月号発売日: 2018/08/07メディア: 雑誌創立100周年を経て、歌舞伎とならぶ日本独自のパフォーミン…

往年のアイドル・菊池桃子が参加した「ラ・ムー」との思いがけない再会

ラ・ムー(RA MU)は、1988年、菊池桃子が脱アイドル路線を模索し、彼女をボーカルに据えて結成されたバンドである。音楽的にはキーボーディストの松浦義和が中心だったという。当人たちはロックバンドを標榜していたが、菊池の歌唱はアイドル時代と変わらな…

【読書感想】清泉亮『誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書』(東洋経済新報社、2018年)

私自身は田舎暮らしがいいとは思わないが、東京一極集中が問題とされ、日本の分断化が進んでいると言われる中、田舎のことを少しは知っておこうとこの本を手に取った。誰も教えてくれない田舎暮らしの教科書作者:清泉 亮発売日: 2018/07/06メディア: 単行本…

【映画感想】『ラッキー』(2017) / 名優ハリー・ディーン・スタントンの遺作

早稲田松竹で映画『ラッキー』(2017年、監督:ジョン・キャロル・リンチ)を鑑賞。2017年9月に亡くなったハリー・ディーン・スタントン最後の主演作。ラッキー [DVD]発売日: 2018/12/05メディア: DVD舞台はアメリカ南部の田舎町。神を信じない現実主義者の一…

深夜ラジオ「中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ」が最終回でした

シンガソングライターの中島みゆきがパーソナリティーを務めるニッポン放送の深夜放送「中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ」が9月16日に最終回でした。クールの切れ目だということです。この番組は、タイトルどおり月1回不定期で日曜深夜に放送されて…

【映画感想】『忍ぶ川』(1972) / 加藤剛と栗原小巻によるメロドラマ

新文芸坐の《端正な美貌、知性あふれる演技 追悼・加藤剛》で映画『忍ぶ川』(1972年、監督:熊井啓)を鑑賞。原作は三浦哲郎の芥川賞受賞作。白黒スタンダード映画。加藤剛と栗原小巻によるメロドラマ。忍ぶ川 [DVD]アーティスト:松村禎三東宝Amazon青森の呉…

【映画感想】『子育てごっこ』(1979) / 加藤剛と栗原小巻が教師夫婦を演じた健全映画

新文芸坐の《端正な美貌、知性あふれる演技 追悼・加藤剛》で映画『子育てごっこ』(1979年、監督:今井正)を鑑賞。原作は三好京三による直木賞受賞小説。三好が教師だったときの実体験を基にしている。子育てごっこ作者:三好 京三メディア: 単行本岩手県の山…

「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」 @森美術館

先日、六本木ヒルズの森美術館で「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」を見てきました。もう少しは早く行こうかと思っていたが、また期間終了近くになってしまいました。美術館で建築を取り上げることについては、昨年秋に国立新美術館で開催された「…

新型iPhoneが発表されたが、どれも大きすぎるよ!

「Apple Special Event September 2018」はご覧になりましたか。イベントで発表されたiPhoneの新モデルについて感想を書きます。 はじめに 発表された3つの新モデル ついにホームボタン廃止 新モデルは大きすぎる まとめ はじめに 日本時間の12日深夜、Apple…

【読書感想】前田裕二『人生の勝算』(幻冬舎、2017年)

とある大学生YouTuberが視聴者からの質問に答えるライブ配信をやっていた。その場で愛読書を訊かれて、この本を推していた。彼は著者の前田裕二氏をとても信奉している様子だったので、どんな人だろうと興味を持ちこの本を手に取ってみた。人生の勝算 (NewsP…

国立映画アーカイブ、転売屋に大いに怒る

国立映画アーカイブ(旧・東京国立近代美術館フィルムセンター)がチケット転売に対して怒りのメッセージを発している。これは珍しい。映画『2001年宇宙の旅』の70mm版で上映する特別イベントのチケット転売についてである。http://www.nfaj.go.jp/ge/topics…

iPhoneが「このアクセサリが使用できない可能性があります」の表示で突然充電できなくなった件

いつものようにiPhoneを充電しようとライトニングケーブルを接続したろころ、「このアクセサリが使用できない可能性があります」というメッセージが表示されて充電できません。はて困った。私はiPhoneを英語環境で使っているので、メッセージは、下のように"…

【映画感想】『仇討』(1964) / ラストの鬼気迫る錦之助に刮目!

新文芸坐の《日本映画の黄金時代を書いた男 追悼・橋本忍》で映画『仇討』(1964年、監督:今村正)を鑑賞。橋本忍のオリジナル脚本で封建時代の武士社会の不条理を描く。白黒映画。仇討/ Revenge (Adauchi)[北米版 DVD リージョン1] [Import]AnimeigoAmazon…

【読書感想】新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』(東洋経済新報社、2018年)

東大合格を目指した「東ロボくん」に興味があったので読んでみた。【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち作者:紀子, 新井発売日: 2018/02/02メディア: 単行本人工知能の本はいくつか読んだが、この本では「シンギュラリティは来な…

【映画感想】『日本脱出』(1964) / 吉田喜重監督の松竹退社のきっかけとなった異色アクション映画

神保町シアターの《1964年の映画 東京オリンピックがやってきた「あの頃」》という企画で、映画『日本脱出』(1964年、監督:吉田喜重)を鑑賞する。東京五輪に合わせて日本脱出するというアイディアが面白い。あの頃映画 「日本脱出」 [DVD]鈴木ヤスシAmazon…

雑誌「CDJournal」の表紙が上坂すみれだった。巻頭インタビューが相変わらず

雑誌「CDJournal」(2018年8月・9月合併号)の表紙が声優の上坂すみれだった。もっとコアな音楽雑誌だったと思っていたので意外に思った。いつの間にか隔月刊になっていたのにも驚いた。もうCDの時代ではないのかもしれないが。CDJournal2018年8月・9月合併号 …

【映画感想】『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』(2011) / 役所広司が演じる山本五十六

DVDで映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』(2011年、監督:成島出)を鑑賞。半藤一利の監修による、聯合艦隊司令長官・山本五十六元帥の実像を描いた戦争映画。主演は役所広司。聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真…

【読書感想】たかぎなおこ『お互い40代婚』(KADOKAWA、2018年)

書店で見つけて「えっ」と驚いたコミックエッセイ。思わず手に取ってみた。お互い40代婚 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)作者:たかぎ なおこ発売日: 2018/03/16メディア: 単行本筆者のすべての本を追いかけているわけではないが、ひとり暮らしをエ…

【映画感想】『猟人日記』(1964年) / 中平康監督によるスタイリッシュなエロティック・ミステリー

神保町シアターの《1964年の映画 東京オリンピックがやってきた「あの頃」》という企画で、映画『猟人日記』(1964年、監督:中平康)を鑑賞する。シャンソン歌手としても知られた戸川昌子の同名ミステリー小説をスタイリッシュに映画化。原作者の戸川も出演し…

AbemaTVで見る「平成ガメラ三部作」が楽しい

AbemaTV「真夜中の映画祭」という番組で「平成ガメラ三部作」が配信されている。 既にこの週末に第1作と第2作が配信され、次の金曜深夜に第3作が配信予定である。何度も見たことのある作品であるが、コメント付きでみると実に楽しい。ガメラ 大怪獣空中決戦 …

Bose初スマートスピーカー「Home Speaker 500」がほしいかも

先日、Boseのスマートスピーカー「Home Speaker 500」が発表されました。Amazon Alexaに対応したBose初のスマートスピーカーです。今秋発売予定とのこと。av.watch.impress.co.jpスマートスピーカーなので当然Wi-Fiを搭載していて、Amazon MusicやSpotify音…