退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【読書感想】ヤマザキマリ『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』(集英社新書、2015年)

映画にもなったコミック『テルマエ・ロマエ』の作者・ヤマザキマリによる初の美術論。筆者がただの漫画家ではなく、高校を中退した後、単身イタリアに渡り美術を学んだということは、以前読んだエッセイ『国境のない生き方: 私をつくった本と旅』で知ってい…

【映画感想】『ドローン・オブ・ウォー』(2015) / ドローンによる対テロ戦争の実態

新文芸坐でイーサン・ホーク主演の映画『ドローン・オブ・ウォー』(2015年、監督:アンドリュー・ニコル)を鑑賞。野暮ったいタイトルだなと思ったが、原題はGood Killという。「皆殺し」ぐらいの意味だろうか。ドローン・オブ・ウォー [Blu-ray]出版社/メー…

3000円のiTunesカードで500円分もらった件

先日、ファミリーマートで「3000円のiTunesカードでもれなく500円分もらえる」というキャンペーンでiTunesカードを購入して、キャンペーンに応募するのに疲れた話を書きました。alltag.hatenablog.jp後日、500円分のiTunesコードを送るとのことだったので待…

ショック! 芳林堂書店が破産

高田馬場などに書店を展開している書店、芳林堂書店が2月26日に自己破産しました。nlab.itmedia.co.jp創業1948年の古参の書店でしたが、近年は読書離れやインターネットの普及、電子書籍の台頭から業績が落ち込んでいたとのこと。そうしたなか、出版取次業者…

【映画感想】『ゆきゆきて、神軍』(1987) / アナーキスト・奥崎謙三を追うドキュメンタリー

シネマヴェーラ渋谷の《フィクションとドキュメンタリーのボーダーを超えて》という企画で、映画『ゆきゆきて、神軍』(1987年、監督:原一男)を鑑賞する。ゆきゆきて、神軍 [DVD]出版社/メーカー: GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(D)発売日: 2007/08/24メデ…

【映画感想】『裸の島』(1960) / 新藤兼人による台詞のない実験的映画

シネマヴェーラ渋谷の《フィクションとドキュメンタリーのボーダーを超えて》という企画で、映画『裸の島』(1960年、監督:新藤兼人)を鑑賞する。瀬戸内海の孤島で力強く生きる貧しいひとつの家族を台詞無しで描く独立プロならではの実験的映画。裸の島 [DV…

物書堂の漢和辞典アプリ「漢辞海」に付録が追加されました

以前、物書堂の漢和辞典アプリ「漢辞海」を購入したとき、書籍版にあった付録が収録されておらず残念に思っていましが、その一部が追加されました。全訳 漢辞海 第三版物書堂辞書/辞典/その他¥3,000追加されたのは以下のコンテンツです。 漢字について 漢…

イギリスがEU残留を問う国民投票を6月23日に実施

イギリスのキャメロン首相はブリュッセルで英国がEUに残留するための条件交渉を行っていましたが、それがこのたび終了しました。EUから一定の譲歩を引き出せた模様です。これを受けてキャメロン首相は今年6月23日にイギリスがEUを離脱すべきかを問う国民投票…

「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」 @世田谷文学館

世田谷文学館で開催中の「浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる」を見てきました。現役漫画家の最高峰のひとりと言っても過言でない浦沢直樹の個展です。『YAWARA!』『20世紀少年』などのヒット作で知られている漫画家です。単行本丸ごと一冊分の原稿展示をは…

【読書感想】立花珠樹『若尾文子〝宿命の女〟なればこそ』(ワイズ出版、2015年)

日本映画の黄金期に大映で活躍した女優・若尾文子(わかお・あやこ)さんのロングインタビューを収録した一冊です。これまでも若尾文子の関連本は何冊か出版されていますが、本書のようなロングインタビューが本になるのは初めてでしょう。若尾さんが「聞か…

アップル、iOSにバックドアをつくることを拒否

アップルが、米裁判所から出されていたiPhoneのロック解除についての協力要請に対し、拒否するメッセージををティム・クックCEOの名前で発表して話題になっています。www.apple.com 昨年12月に米カリフォルニア州サンバーナディーノで起きた銃乱射事件の捜査…

3000円のiTunesカードでもれなく500円分をもらおうとして疲れた件

いつものファミマに立ち寄ると「3000円のiTunesカードでもれなく500円分もらえる」というキャンペーンを実施中だと店内放送で宣伝していました。App Storeに欲しい商品があったので、ちょうどいいと思い利用してみました。3000円のiTunesカードをレジに持っ…

【読書感想】『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロード』(玄光社、2015年)

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、昨年見た映画のなかで最もインパクトのあった映画でした。この本はその作品世界を解き明かすビジュアルブックです。スチールやコンセプトアート、デザイン画など豊富な図版にに加えて、ジョージ・ミラー監督ほ…

【映画感想】『二匹の用心棒』(1968) / 雷蔵が出られなかった股旅もの

東京国立近代美術館フィルムセンターの《映画監督 三隅研次》で映画『二匹の用心棒』(1968年)を鑑賞。長谷川伸の「関の弥太ッペ」が原作の股旅もの。当初、市川雷蔵、長門勇のコンビで企画されたが、雷蔵が病に倒れたため本郷功次郎をピンチヒッターにして撮…

【読書感想】ロジャー・パルバース 『10年間勉強しても英語が上達しない日本人のための新英語学習法』(集英社インターナショナル、2015年)

筆者はいわゆる英語学習の専門家ではありませんが、日本で長く暮らしている方で日本人への愛情が感じられます。筆者はロシア語・ポーランド語・日本語を学んだことがあり、そうした外国語学習の経験を基に日本人のための英語学習法を提言しています。10年間…

コミック「寄生獣」読了

岩明均のコミック「寄生獣」(全10巻)を読み終わりました。1988年から1995年にかけて連載されていた作品です。いろいろな版の単行本が発売されていますが、今回読んだのは「新装版」です。新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)作者: 岩明均出版社/メ…

Apple Store 札幌が移転!?

Apple Store 札幌が2月26日をもって移転すると、知人に教えてもらいました。本当かなと思いながら、Apple Store 札幌のページに見てみると次のようなメッセージがありました。 最高の10年間を、ありがとうございました。 Apple Store 札幌は、2016年2月26日…

【映画感想】『はなれ瞽女おりん』(1977) / 愛した男は脱走兵だった(その2)

新文芸坐の《毎日映画コンクールに輝いた女優たち》で、映画『はなれ瞽女おりん』(1977年、監督:篠田正浩)を鑑賞。原作は水上勉の同名小説。併映は『あかね雲』(1967年)だったので、岩下志麻主演作の2本立て上映。この二本の作品の間にはちょうど10年間の時…

【映画感想】『あかね雲』(1967) / 愛した男は脱走兵だった(その1)

新文芸坐の《毎日映画コンクールに輝いた女優たち》で、映画『あかね雲』(1967年、監督:篠田正浩)を鑑賞。原作は水上勉の同名小説。併映は『はなれ瞽女おりん』(1977年)だったので、岩下志麻主演作の2本立てを堪能。昭和12年の北陸が舞台。まつの(岩下志麻…

【読書感想】写真集 「海街diary」(青幻舎、2015年)

2015年に吉田秋生のベストセラーコミックが是枝裕和監督によって映画化されました。この映画「海街diary」の撮影を担当した瀧本幹也が、映画撮影時に記録した写真で構成された写真集です。写真集 「海街diary」作者:瀧本幹也出版社/メーカー: 青幻舎発売日: …

映画の予告篇を紹介するアップル純正アプリ「ITunes Movie Trailers」を使ってみた(無料)

映画の予告篇を紹介するApple純正のアプリを見つけました。映画ファンとしてはインストールしかない。iTunes Movie TrailersAppleエンターテインメント無料起動画面はこんな感じです。しかし日本語化されていないので、邦題は原題のままですし、予告篇にも字…

岡崎京子のコミック『pink』を読んでみた

週末、岡崎京子のコミック『pink』を数年ぶりに読んでみた。1989年に「Newパンチザウルス」に連載されたのが初出。短いエピソードで構成されているので読みやすい。pink作者: 岡崎京子出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2010/07/29メディア: コミック…

【読書感想】古市憲寿、トゥーッカ・トイボネン『国家がよみがえるとき 持たざる国であるフィンランドが何度も再生できた理由』(マガジンハウス、2015年)

「高い教育水準と高福祉」のイメージが強い北欧の国・フィンランド。日本でも理想の国と考える人は少なくないだろう。また逆にこうしたイメージに疑問を感じている人も少なからずいるかもしれない。その双方の人たちにとって、フィンランド社会の実像を把握…

「浜田浄の軌跡 -重ねる、削る 絵画-」展 @練馬区立美術館

練馬区立美術館で開催されていた浜田浄(はまだ・きよし/1937〜)の個展に行ってきました。浜田浄は、アクリル絵の具、鉛筆などを用いた抽象的な絵画を発表し続けている作家です。70年代半ばに版画作品で評価を得ましたが、その後表現方法を絶えず更新し続…

【映画感想】『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015) / 冷戦時代のオシャレなスパイ映画

新文芸坐で映画『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015年、監督:ガイ・リッチー)を鑑賞した。1960年代に放映されたテレビドラマ『0011ナポレオン・ソロ』のリメイク映画。【Amazon.co.jp限定】コードネームU.N.C.L.E. ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジ…

東京メトロ:1日乗車券を24時間有効に変更

東京メトロが1日乗車券のシステムを変更を発表しました。2016年3月26日から、その日の終電までではなく、24時間有効になります。 http://www.tokyometro.jp/news/2016/808.html 東京メトロでは、現在発売している東京メトロ線全線が一日乗り放題となる企画乗…

ドキュメンタリー『ヤクザと憲法』を見ました

ポレポレ東中野で上映中のドキュメンタリー『ヤクザと憲法』を見てきました。東海テレビドキュメンタリー劇場第8弾。 映画『ヤクザと憲法』公式サイト 暴力団対策法の施行から20年余。大阪の指定暴力団「二代目東組二代目清勇会」に100日以上にわたる密着取…

【読書感想】坪田信貴『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(KADOKAWA、2013年)

受験シーズンだからというわけでもありませんが、遅まきながら「ビリギャル」を読んでみました。タイトルどおり、落ちこぼれの金髪ギャルさやかが、塾講師の筆者から指導を受け一念発起して現役で慶応義塾大学(SFCだけど)に合格するノンフィクションです。…

花總まりが「関ジャム 完全燃SHOW」にゲスト出演して感激した話

週末1月31日夜、花總まりさんが「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日)にゲスト出演していました。関ジャニ∞がゲストを迎えてトークとジャムセッションを披露する音楽バラエティー番組です。 ミュージカルに出演している坂本昌行(V6)をゲストを迎え、現役…